エヌビディア、株価一時10%上昇 5-7月期決算が予想大幅超え
エヌビディアの5-7月期決算は市場予想を超える好決算。8-10月期も急成長が加速するとし、株価上昇が再加速した。
米半導体大手のNVIDIA(エヌビディア)が23日の取引時間終了後に発表した2023年5-7月期決算は総収入と1株当たり利益が市場予想を大幅に超える好決算だった。また、8-10月期の見通しでは、急成長をさらに加速できると発表。主力事業となっている人工知能(AI)開発向け半導体への需要の大きさに自信を示した。エヌビディアの株価(NVDA)は2023年に入って3.2倍になっているが、23日の時間外取引では一時、株価がさらに10%上昇しており、投資家は好決算に沸いている。
エヌビディアの5-7月期決算は総収入が64%増
エヌビディアの5-7月期決算は総収入が前年同期比64.1%増の135.07億ドル。エヌビディアの決算で投資家が注目する調整ベースの1株当たり利益は前年同期の約5.3倍にあたる2.7ドルだった。金融情報会社リフィニティブによると、直前の市場予想では総収入が112.24ドル、1株当たり利益が2.09ドルと見込まれていた。発表された決算内容はいずれも予想を2-3割上回ったことになる。
またエヌビディアは決算発表とあわせて、8-10月期の総収入が160億ドルになるとの見通しを発表した。前年同期比約2.7倍という高水準だ。直前の市場予想では128億ドル程度が見込まれていたことを考えれば、エヌビディアは投資家の想像を超える急成長の達成に自信を示した形だ。
株式市場はこうした好決算を歓迎している。23日の終値で471.16ドルだったエヌビディアの株価は、決算発表後の時間外取引で一時518ドル台半ばを付け、10%超の上昇を記録。その後は502ドル程度で推移した。2023年に入ってからの上昇率はS&P500種株価指数(SPX)構成銘柄の中でトップの上昇率だっただけに、株価上昇の勢いが再加速しているといえる。
データセンター部門の収入は前四半期の2.4倍
エヌビディアの急成長の源はAI開発向け半導体を手がけるデータセンター部門の急拡大だ。データセンター部門の5-7月期の収入は103.23億ドルで、2-4月期の2.4倍になっている。エヌビディアは1兆ドルの規模があるデータセンター市場では、AIサービスの普及に向けて、より高速で電力消費が少ない半導体の導入が進んでいると強調。ジェンスン・ファンCEOは決算会見で、こうした潮流は長期的なものだとして、「新しいコンピューティングの時代が始まった」と述べた。
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。