ユーロドルの見通しとテクニカル分析について
今週のユーロドルは上下に振れる不安定な展開を想定しておきたい。米欧のインフレ指標がユーロドルを動かす材料になり得る。注目しておきたい上下のテクニカルポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。
※今週の外為市場の見通しと注目材料についてはこちらのレポートを参照
※今週のドル円の焦点についてはこちらのレポートを参照
ユーロドルの見通しとテクニカル分析
上昇局面での注目ポイント
今週のユーロドル(EURUSD)は、こちらのレポートで取り上げた米国関連の材料の他、31日の3月消費者物価指数で上下に振れる展開が予想される。
消費者物価指数で域内の根強いインフレリスクが意識される場合は、ECBによる持続的な利上げ政策の期待が高まることが予想される。50日MA(1.0726レベル)でサポートされた状況やMACDのトレンドも考えるならば、ユーロドルの地合いは強い。この状況でインフレ指標がユーロドルの上昇要因となる場合、まずは1.08の “サポート転換” を確認したい。
上の状況(1.08のサポート転換)が確認される場合は、ユーロドルのさらなる上値トライを想定し、先週の22日~23日に相場の上昇を止めたフィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準1.0910レベルの突破(ローソク足の実体ベースでの突破)となるか?この点が次の焦点として浮上しよう。
ユーロドルのチャート
下落局面での注目ポイント
テクニカルの面では、ユーロドル(EURUSD)の地合いの強さがうかがえる。一方、通貨オプション市場のリスクリバーサル(25デルタ)を確認すると、再びユーロプットへ傾くムードが見られる。上で述べた3月消費者物価指数が景気リスクを高め、それが株安要因となる場合、またはこちらのレポートで取り上げたFRB要人の言動と2月PCEデフレーターが米金利の反発要因となる場合は、ユーロドルの下落を警戒しておきたい。
ユーロドルが下値をトライする場合は、50日MAの攻防に注目したい。先週24日の下落局面ではこの移動平均線がサポートラインとして意識された。50日MAの下方ブレイクは1.07をトライするシグナルと想定しておきたい。
ユーロドルが1.07を下方ブレイクする場合は、21日MA(1.0670レベル)の攻防が焦点として浮上しよう(上の日足チャートを参照)。
ユーロドルとリスクリバーサル
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