【ユーロドル】今週の見通しとテクニカル分析について
今週のユーロドルは2つの点に注目したい。その注目ポイントとは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。
※今週の見通しと米ドル相場の焦点についてはこちらのレポートを参照
※ドル円の見通しについてはこちらのレポートを参照
注目ポイント その1:1.08レベルの維持
今週のユーロドル(EURUSD)は、2つの点に注目したい。
ひとつは、反落の局面で1.08レベルを維持できるかどうか?である。週明けの外為市場では1.08レベルをトライする局面が見られた。この水準の “サポート転換” は、ユーロドルの地合いの強さを市場参加者に印象付けよう。そして下で述べる1.0910レベル(フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準)やレジスタンスポイントとして意識されている1.0920レベルをトライする状況が続くと予想する。
逆にユーロドルが1.08レベルを完全に下方ブレイクする場合は、1.07台の維持が焦点として浮上しよう。
4時間足チャートを見ると、短期サポートラインを完全に下方ブレイクしていることがわかる。1.0920レベルでのユーロ売り圧力の強さも考えるならば、こちらのレポートで指摘した米ドル買いの要因が意識される場合は、1.08ブレイクの展開を警戒しておきたい。
21日MAと50日MAは今日現在1.0730手前で推移し、ゴールデンクロスを形成するムードにある(一番下の日足チャートを参照)。これら移動平均線をトライするシグナルとして、“サポート転換” が確認されている1.0760レベルのブレイクとなるかどうか?この点に注目しておきたい。
ユーロドルのチャート
注目ポイント その2:レジスタンスゾーンの突破
今週のユーロドル(EURUSD)でもうひとつ注目しておきたいことが、上昇局面でのフィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準1.0910レベルの攻防である。
米金利の低下と米ドル安を受け、3月22日以降ユーロドルはこの水準を何度もトライする状況にある。しかし、ローソク足の実体ベースでの突破に失敗し続けている。欧州中央銀行(ECB)の利上げスタンスはユーロドルのサポート要因である。しかし、こちらのレポートで述べた米ドルの買い戻し要因が意識される場合、またはリスク回避相場(株安)による米ドル買いでユーロドルが1.0910レベルの突破に失敗し続ける場合は、1.08の下方ブレイクを想定しておきたい。
なお、1.0920レベルでもユーロ売りの強さが確認されている。ゆえに、1.0910-20レベルをレジスタンスゾーンと想定しておきたい。
ユーロドルが1.0910-20のレジタンスゾーンをローソク足の実体ベースで完全に突破する場合は、1.10を視野に上昇幅の拡大を予想する。このケースでは、今年2月の高値1.1032レベルのトライおよびブレイクが焦点として浮上しよう。
ユーロドルのチャート
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