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【ユーロドル (EURUSD)】今日の見通しとチャートポイント

反発基調を維持するユーロドル(EURUSD)は現在、10日線を上方ブレイクする状況にある。さらに上値をトライすのか?それとも下落トレンドが続くのか?今日のトレンドは、9月米雇用統計の内容次第となろう。ユーロドルの見通しは?注目しておきたいチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

サマリー

・ユーロドルは反発基調を維持し、10日線を上方ブレイクする状況にある
・今日のユーロドルのトレンドは、9月の米雇用統計に左右されるだろう
・ユーロドルの反発基調が続く場合、次の焦点は21日線のトライとなろう
・一方、ユーロドルの反落局面では1.05と1.0448の攻防に注目したい


10日線を上方ブレイク

ユーロドル(EUR/USD)は反発基調を維持し、相場の戻りを止める局面が多く見られた10日線(今日現在1.0534レベル)を上方ブレイクする状況にある。

日足のストキャスティクスは売られ過ぎの水準から反発し、ユーロドルの短期的な買戻しの可能性を示唆している。

ユーロドルのチャート:日足 23年3月以降

ユーロドルのチャート:日足 23年3月以降 TradingView提供のチャートで作成


一方、通貨オプション市場のリスクリバーサルの動向を確認すると、ユーロ・プットの傾きが進行していた1ヶ月のそれは、ひとまずその状況が落ち着いている(下チャートの赤ラインを参照)。

上で述べたテクニカルの動向も考えるならば、ユーロドルは短期的な反発相場を意識する局面へシフトしている。

しかし今の反発相場は、ユーロ買いではなく米ドル安が軸となっている。ゆえに、ユーロドルの反発局面では常に戻りを警戒する状況にある。

ユーロドルとリスクリバーサルのチャート:日足 23年5月以降

ユーロドルとリスクリバーサルのチャート:日足 23年5月以降 ブルームバーグのデータをもとに作成

反発基調を維持する場合は21日線の攻防が焦点に

今日のユーロドル(EUR/USD)のトレンドは、9月の米雇用統計(以下、9月雇用統計)の内容に左右されるだろう。

9月雇用統計で米労働市場の軟化が確認される場合は、米長期金利の低下と米ドル安優勢の展開を想定しておきたい。このケースでのユーロドルは、1.06レベルのトライが焦点となろう。

テクニカルの面では、今日現在1.0615前後で推移している21日線の攻防となるかどうか?この点が注目される。

ユーロドルが21日線をもブレイクアウトする場合は、来週以降、現在の下落トレンドを象徴しているトレンドチャネルの上限を意識する展開を想定しておきたい。


反落局面での注目ポイントは?

一方、9月雇用統計が米長期金利の上昇要因となれば、米ドル高によるユーロドル(EUR/USD)の反落相場が予想される。このケースでは、1.05台の維持が焦点となろう。昨日はこの水準で相場がサポートされた。

ユーロドルの反落局面で1.05台の維持に成功する場合は、来週以降もこの水準がサポートポイントとして意識されよう。

逆にユーロドルが難なく1.05レベルを下方ブレイクする場合は、今週3日の安値1.0448レベルのトライおよび下方ブレイクが焦点となろう。

ユーロドルがこの水準(1.0448レベル)をも下抜ける場合は、来週以降もユーロドルの下落トレンドを意識する状況が続くと予想する。

ユーロドルが1.0448レベルをトライするシグナルとして、1.0482レベルの攻防に注目したい。この水準は、レジスタンスからサポートの水準へ転換するムードにある。

ユーロドルのチャート:15分足 10月3日以降

ユーロドルのチャート:15分足 10月3日以降 TradingView提供のチャートで作成

年初来安値の更新と1.04の攻防

ユーロドル(EURUSD)が1.0448レベルを完全に下方ブレイクし、年初来安値を更新する状況が続く場合は、IG為替レポートで注目している1.04レベルの攻防が焦点として浮上しよう。この水準は、昨年9月の安値と今年7月の高値の半値戻しの水準(1.0406レベル)にあたる。

1.0448ブレイクの他、ユーロドルが再び1.05レベルを下方ブレイクした後、反発の局面でこの水準がレジスタンスとして意識される局面が多く見られるようになる場合も、1.04トライのシグナルと想定しておきたい。

ユーロドルのチャート:週足 22年9月以降

ユーロドルのチャート:週足 22年9月以降 TradingView提供のチャートで作成

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