【ユーロドル (EUR/USD)】2つの移動平均線の攻防が焦点に
「米金利の反発→米ドルの買戻し」を受け、ユーロドル(EUR/USD)は1.08台へ反落している。今日も下値トライとなる場合に注目しておきたいチャートポイントは?一方、反発局面でのレジスタンスポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。
サマリー
・米ドルの買戻しを受け、ユーロドルは1.08台へ反落している
・今日も下値をトライする場合は、21日線と50日線の攻防が焦点となろう
・一方、反発の局面では1.09-20レベルのレジスタンス転換を確認したい
下値トライを警戒
「米金利の反発基調→米ドルの買戻し」を受け、ユーロドル(EUR/USD)は昨日、大陰線で1.09レベルを下抜けた。
かろうじて上昇基調のトレンドチャネルを維持する状況が続いているが、短期のサポートラインを完全に下方ブレイクする状況にある(一番下の1時間足チャートを参照)。
また、日足のストキャスティクスとRSIではデッドクロスが確認され、モメンタムは地合いの強さが後退していることを示唆している(いずれも下の日足チャート、赤矢印を参照)。
こちらのIG為替レポートで取り上げた今日の米経済指標が米金利の上昇要因となる場合は、トレンドチャネルを完全に下方ブレイクし、さらなる下値のトライを想定しておきたい。
ユーロドルのチャート:日足 23年12月以降
21日線と50日線の攻防に注目
本日もユーロドル(EUR/USD)が下値をトライする場合は、2つの移動平均線の攻防が焦点となろう。
ひとつは、今日現在1.0860前後で推移している21日線の攻防である。もうひとつは、今日現在1.0852前後で推移している50日線の攻防である。
21日線はレジスタンスからサポートのラインへ転換している。ゆえに、サポートラインとして相場を下支えする展開を意識したい。
一方、50日線は今年に入り相場の反発を止めた経緯がある(上の日足チャート、緑矢印を参照)。ゆえに50日線の攻防では、サポートラインへ転換するかどうか?この点に注目したい。
これら2つの移動平均線を維持する場合は、ユーロドルの反発シグナルと想定しておきたい。
反発局面でのチャートポイントは?
一方、ユーロドル(EUR/USD)の反発局面で目先注目したいのが、1.0900レベルと1.0920レベルの攻防である。先週の8日以降、これらの水準がサポートポイントとして意識された経緯がある(下の1時間足チャート、黒矢印を参照)。
これら2つの水準がユーロドルの反発を止める場合は、レジスタンスへの転換が意識されよう。同時に地合いの強さがさらに後退するシグナルにもなろう。
一方、ユーロドルが1.0920レベルを完全に上方ブレイクする場合は、1.0950レベルの攻防に注目したい。
ユーロドルがこの水準(1.0950レベル)をも完全に突破する場合は、重要なレジスタンスの水準として意識されはじめているフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準1.0965レベルを再びトライする展開が予想される(上の日足チャートを参照)。
ユーロドルのチャート:1時間足 3月以降
時間足のストキャスティクスとRSIで相場のトレンドを追い、ユーロドルが21日線や50日線をトライする局面で、これらが売られ過ぎの水準まで到達後にゴールデンクロスの状況が確認される場合は相場の反発を想定しておきたい。
一方、ユーロドルが反発し、上で述べたレジスタンスの水準をトライする局面でオシレーター指標が買われ過ぎの水準でデッドクロスの状況にある場合は、反落相場を想定しておきたい。
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