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ドル円、今日の見通しとチャートポイント

米金利の上昇基調を受け、外為市場では米ドル高優勢の状況が続ている。米ドル高にサポートされドル円は、145円で底固めのムードが漂い始めている。今日の見通しは?注目しておきたいチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

※今日のポンドドルとポンド円の見通しについてはこちらをご覧ください


サマリー

・米金利の上昇基調を受け、外為市場では米ドル高優勢の状況が続いている
・今後の米債市場は、経済指標だけでなく入札の結果もトレンドを左右する要因に
・ドル円は145円台で底固めのムードが漂い始めてきた
・ドル円の上昇局面では、引き続き146.00前後の攻防に注目したい


米ドル高優勢の状況が続く

15日の外為市場では、米ドル高優勢の状況が続いた。

この日も米債市場では利回りが上昇し、10年債利回り(長期金利)は一時4.268%と、昨年10月下旬以来の水準まで上昇する局面が見られた。

一方、金融政策の方向性を織り込んで動く2年債利回りは、7月上旬以来となる5%を付ける局面が見られた。

米金利の上昇基調にサポートされ、米ドル相場のトレンドを示すドルインデックス(DXY)は短期レジスタンスラインを突破し、重要レジスタンスポイントの103.50レベルを視野に上昇トレンドを維持している。

米金利とドルインデックスのチャート:日足 22年10月以降

米金利のチャート:日足 22年10月以降 ブルームバーグのデータをもとに作成

米債市場、今後の注目材料は

現在の米債市場では、インフレの動向と需給に対する思惑が変動要因となっている。

インフレの動向について筆者は、原油先物価格などのエネルギー価格との関係に注目している。

原油先物価格は、産油国の協調減産やサウジアラビアの自主減産、思いのほか底堅さを維持する米国経済の動向を受け、7月以降上昇基調へ転じている(下チャートのグレーゾーンを参照)。しかし先週10日以降、反落相場へ転じている。

7月以降の米長期金利と原油先物価格の動向を確認すると、トレンドが一致している。しかし、直近の原油先物価格の下落とは対照的に米長期金利は上昇基調を維持している。この動きは、米国債の需給に対する思惑が金利の上昇要因となっている可能性を示唆している。

米財務省は国債の発行増発を志向している。ゆえに今後は、米債需給の思惑が相場の変動要因となり続けるかどうか?この点​​​​​​を見極めるために、インフレや雇用といった重要な経済指標だけでなく、各入札結果とそれに対する米金利の反応を注視する必要があろう。

米長期金利と原油先物価格のチャート:日足 年初来

米長期金利と原油先物価格のチャート:日足 年初来 ブルームバーグのデータをもとに作成

ドル円、今日の見通しとチャートポイント

145円のサポート転換の可能性

鈴木俊一財務相は15日の閣議後の記者会見で、為替市場の動向を高い緊張感を持って注視していること、そして行き過ぎた動きには適切な対応を取りたいと述べた。

円安をけん制するとも受け取れる発言内容だったが、昨日のドル円(USD/JPY)は、安値145.10レベルでサポートされた。

下ヒゲ(日足ローソク足)が示現し145円台の維持に成功した状況は、ドル円が現在の水準(145円台)で底固めに入ってきた状況を示唆している。このレベル(145.00レベル)でのサポート転換が確認される場合、ドル円の地合いの強さを市場参加者に意識させよう。

なお、今日の東京時間に短期サポートラインが145.00レベルと交錯する。そしてNY時間では145.40台まで上昇する。

海外時間でドル円が反落する場合は、短期サポートラインの攻防に注目したい。このラインの下方ブレイクは、145.00トライのシグナルとして警戒しておきたい。

ドル円のチャート:1時間足 8月7日以降

ドル円のチャート:1時間足 8月7日以降 TradingView提供のチャートで作成


上昇局面での焦点は146.00前後の攻防

現在のドル円(USD/JPY)は、「米金利の上昇→米ドル高」にサポートされる状況にある。

米国株が下落しても、145円台で底固めのムードが漂っている状況も考えるならば、今日のドル円は、引き続き上値トライが焦点となろう。

昨日は高値145.86レベルまで上昇する局面が見られた。IG為替レポートで取り上げているフィボナッチ・エクステンション76.4%の水準145.92レベルを意識した動きと考えることができる。

すぐ上の水準が146.00レベルであることを考えるならば、昨日のIG為替レポートで指摘したとおり、145.90-146.00レベルの水準がレジスタンスゾーンとして相場の上昇を止める可能性を意識しておきたい。RSIは、相場が過熱気味であることを示唆している(日足チャート)。

しかし、上で述べたレジスタンスゾーンでドル円の上昇が止められ反落しても、145.00レベルでのサポート転換が鮮明となれば、ドル円は上値をトライする状況が続こう。

ドル円がレジスタンスゾーンを突破し146円台へ上昇する場合は、V計算値の水準146.26レベルの攻防に注目したい。この水準の上方ブレイクは、ドル円のさらなる上値トライのシグナルになり得る。

実際にドル円がこのレジスタンスポイント(146.26レベル)をブレイクアウトする場合は、147.00レベルおよびN計算値の水準147.34レベルのトライが次の焦点となろう。

なお、147.29レベルは、フィボナッチ・エクステンション100%戻しの水準にあたる。ドル円が146円台へ乗せた後も上昇トレンドを維持する場合は、テクニカルの面で147.30前後の攻防が焦点となろう。

ドル円のチャート:日足 6月下旬以降

ドル円のチャート:日足 6月下旬以降 TradingView提供のチャートで作成

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