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目先の注目材料は米雇用統計/ ドル円の展望とチャートポイント

今日の注目材料は12月の米雇用統計となろう。インフレリスクに対する連邦準備制度理事会(FRB)の警戒レベルは高い。強い米雇用統計が確認される場合は米金融引き締めの長期に対する懸念が高まるだろう。ドル円の注目ポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

目先の注目材料は米雇用統計


【サマリー】
・予想を上回る雇用関連指標の内容を受けて米金利と米ドル相場が上昇
・FEDスピーカーのタカ派発言も米金利の押し上げ要因に
・今日の注目材料は12月の米雇用統計、焦点は賃金の動向
・ドル円は21日線(MA)の攻防が焦点に


米雇用関連指標とFEDスピーカーの言動が材料視される

米国の雇用関連指標
5日に発表された12月ADP雇用統計は前月比で23.5万人増と、予想の15.0万人を上回った。一方、週間の新規失業保険申請件数は20.4万件と昨年9月後半以来、3カ月ぶりの低水準となった。

予想外に堅調な雇用関連指標を受け、5日の米債市場では短期ゾーンを中心に利回りが上昇した。3ヶ月物利回りは4.5%を突破し一時4.61%まで上昇する局面が見られた。一方2年債利回りは、昨年11月30日以来となる4.49%まで上昇した。米金利の上昇は、外為市場で米ドル買いの圧力を高めた。

5日の米金利の動向

5日の米金利の動向 チャート:Bloomberg / 5分足(5日欧州タイム~)


市場の予想を否定
FEDスピーカーの言動も米金利の押し上げ要因となった。米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は5日、インフレ抑制重視のスタンスをあらためて表明した。一方、米カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁は、利上げプロセスが終了した後も当面は高水準の金利を維持すべきと主張した。

米債市場や短期金融市場では、今後インフレが低下することで23年後半に連邦準備制度理事会(FRB)が利下げへ転じることを予想する動きが見られる。

しかし、4日に公表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(昨年12月13~14日開催)で判明した議論の内容と、昨日のFEDスピーカー達の言動は、市場の予想を真っ向から否定している。ゆえに、5日の米債市場では金融政策の方向性を織り込んで動く2年債利回りが上昇し、米国の株式市場では主要指数が下落した。


目先の焦点は12月の米雇用統計

賃金の動向
雇用関連指標の内容に米債市場と米ドル相場が敏感に反応した昨日の状況を考えるならば、目先の注目材料は、今晩の12月米雇用統計となろう。

「今後米国のインフレは低下していく」-各市場の参加者が想定しているこのベースシナリオを崩す要因の一つが、賃金インフレである。ゆえに、米雇用統計では非農業部門雇用者数変化や失業率の動向だけでなく、平均時給(賃金)のそれも材料視されることを想定しておきたい。

その平均時給だが、前年比では5%台で高止まりしている。前月比でも昨年の秋以降、緩やかな上昇傾向にある。また、アトランタ連銀が公表しているWage Growth Trackerも6%台で高止まりしている。

外為市場の展望
昨年から米国のテック企業を中心に労働者を解雇する報道が流れている。しかし、解雇者をすぐに吸収する雇用市場の堅調さ、特に賃金の上昇を伴った雇用市場の堅調さが今回の雇用統計で確認される場合は、インフレリスクの根強さとFRBの金融引き締め長期化に対する懸念が高まることが予想される。

上のケースでは、「米金利の上昇→米ドル買い」の展開を予想する。米金利の上昇は株安の要因でもある。よって、リスク資産と高い相関関係にある豪ドルやNZドルは対米ドルや円で下落する展開が予想される。

また、1.21レベルが強固なレジスタンスとして意識されているポンドドル(GBPUSD)の下落も想定しておきたい。なお、ポンドドルは昨日、節目の1.20を完全に下方ブレイクする展開となった。

一方、賃金も含めて米雇用統計が総じて予想以下となる場合は、上記とは逆の展開-「米金利の低下→米ドル売り」を予想する。このケースでは、外為市場で米ドル売りの圧力が最も高まりやすい。

一方、豪ドルやNZドルでは買いの圧力が最も高まりやすい(米ドル安に加えてリスク資産の上昇もサポート要因となるため)。よって後者のケースでは、オセアニア通貨が対米ドルや円で上昇する展開を想定しておきたい。

米国の賃金動向

米国の賃金動向 データとチャート:米労働省, Atlanta Fed, Bloomberg / 月次(2021年~)

ドル円 目先の展望とチャートポイント

焦点は21日線の攻防

ドル円(USDJPY)は反発基調が続いている。昨日は短期レジスタンスラインの突破に成功し、134円台へ上昇する局面が見られた。

しかし、このレポートで何度か言及している21日線(MA)で上昇が止められた。昨年12月の時と同じく、この移動平均線が再びレジスタンスラインとして意識された状況を考えるならば、今日もドル円が続伸する場合は、21日線のトライおよびブレイクがテクニカル面での焦点となろう。この移動平均線は今日現在、133.92レベルで推移している。

ドル円が21日線のブレイクに成功する場合、次の焦点はこのレポートで再三取り上げている134.50レベルのトライとなろう。この水準は、サポートからレジスタンスへの転換が確認されている。

ドル円が134.50レベルの突破にも成功する場合は、2つの点に注目したい。

ひとつは、フィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準134.80レベルを視野に上昇幅が拡大するかどうか?である。もう一つは、134.50レベルが再びサポートへ転換するかどうか?である。この点は、今の反発局面の持続性を考える上で重要なポイントになろう。

一方、モメンタム(12日)の動きを確認すると、反発相場の勢いに衰えが見え始めている。今晩の米雇用統計が総じて予想以下となる場合は21日線すら突破できずに、現在の反発相場が終わる可能性を意識しておきたい。

ドル円のチャート

ドル円のチャート チャート:Tradingview / 日足(昨年10月~)

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