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豪ドル安圧力くすぶる RBA利下げ見送り 5月の可能性は残る

オーストラリア準備銀行は1日に利下げを見送り。ただ、金融市場では5月利下げが有力視されており、豪ドル安圧力は残っている。

豪ドル安圧力くすぶる RBA利下げ見送り 5月の可能性は残る 出所:Adobe Images

豪ドル円相場での豪ドル安圧力がくすぶっている。オーストラリア準備銀行(RBA)は1日、政策金利の据え置きを決定。アメリカのドナルド・トランプ大統領の高関税政策が世界経済の見通しを悪くする中、状況の進展を見守る考えを強調した。日本時間1日午後の豪ドル円相場は1豪ドル=93円台後半で推移しており、このところの豪ドル安の流れに歯止めがかかっている。ただ、金融市場では引き続き、RBAの5月理事会での利下げが有力視されており、物価上昇の落ち着きへの期待は消えていない。トランプ氏の高関税政策への不安はドル円相場での円高につながりやすくなっていることもあり、豪ドル円相場の今後の見通しをめぐっては、豪ドル安の流れが意識されそうだ。

オーストラリア準備銀行は利下げ見送り ブロック総裁は中国経済の動向に注目

オーストラリアの中央銀行にあたるRBAは4月1日までの理事会で、政策金利を4.10%に据え置くことを決めた。RBAは2月17、18日の理事会で4年3か月ぶりの利下げを決めていたが、2会合連続での利下げは見送られた形だ。

ミシェル・ブロック総裁は1日の記者会見で、「理事会では利下げを明示的には議論していない」と言及。物価上昇抑制で進展があったとしつつも、物価上昇率が目標範囲(2-3%)の中間値に安定的に戻ることについて「100%の確信はまだない」と述べた。また、トランプ政権の高関税政策の影響は「他の国の対応にも左右される」とし、特にオーストラリアの重要な貿易相手国である中国の動向を見極める必要性を強調した。

豪ドル円相場では豪ドル安が一服 93円台後半で推移

こうしたRBAの情報発信は追加利下げに慎重とみなされ、1日の豪ドル円相場(AUD/JPY)は豪ドル高に振れた。ブロック氏の記者会見後の日本時間夕方には1豪ドル=93.91円まで上昇。ブルームバーグによると、豪ドル円相場は31日には93.05円をつけ、27日につけた95.40円から2円超の豪ドル高が進んでいたが、ブレーキがかかったといえる。

豪ドル円相場の日足チャートと主な出来事のグラフ

RBAの5月利下げ確率は74%程度 物価上昇抑制への期待は消えず

ただ、金融市場では引き続き、RBAが5月19、20日の次回理事会で利下げを決めるシナリオが有力視されている。ブルームバーグによると、投資家の動向から算出される5月利下げの確率は、ブロック氏の記者会見が終わった後の段階で74%。会見前の86%からは低下したものの、引き続き、RBAが利下げに向かっているとみられているようだ。

RBAの利下げへの期待が消えない背景にはオーストラリアの物価情勢がある。3月26日に発表された2月の消費者物価指数(CPI)の伸び率は前年同月比2.4%となり、ブルームバーグがまとめた市場予想の2.5%を下回った。価格変動が大きかった品目を除いた刈り込み平均でみた場合でも物価上昇率は2.7%で、1月の2.8%から低下している。ブロック氏は記者会見で、トランプ政権の高関税政策をめぐる混乱で物価の水準が上がったとしても、長期的な物価上昇につながるかどうかが重要になるとも述べており、5月利下げの可能性を完全に排除しているわけではない。

オーストラリアの消費者物価指数の伸び率の推移のグラフ

トランプ氏の高関税政策は円高要因 相互関税は豪ドル円相場の見通しにも影響

また、豪ドル円相場の今後の見通しにはドル円相場(USD/JPY)の動向も影響する。ドル円相場は米国経済の見通しへの不安を背景にして円高傾向がでており、ブルームバーグによると、3月31日の取引では1ドル=148.70円をつける場面もあった。28日につけた151.21円からは2営業日のうちに2.51円の円高が進んだことになる。

円、豪ドル、ポンド、ユーロの対ドルレートの推移のグラフ

トランプ氏は2日に相互関税を発動する予定。米国経済への悪影響が意識され、円高が大きく進んだ場合には、豪ドル円相場での豪ドル安が再燃する可能性もありそうだ。


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