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ロシアーウクライナ情勢とユーロ円の焦点 / ユーロドル 今週の焦点とチャートポイント

今週の外為市場はロシアーウクライナ情勢にらみの展開が続くだろう。注目はユーロ相場の動き。ユーロ円とユーロドルの焦点は?上下のチャートポイントは?詳細はマーケットレポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

ロシアーウクライナ情勢とユーロ円の焦点

【サマリー】


・ロシアーウクライナ情勢はユーロ売り要因
・下落幅が拡大しやすいユーロ円
・ユーロ円 下値の焦点は21日線の攻防/上値の焦点は131.40レベルの突破
・ユーロドル 下値の焦点は1.13台の維持/上値の焦点は1.14レベルの突破



・緊迫化するロシアーウクライナ情勢とユーロ売り

今週の外為市場は、緊迫化するロシアーウクライナ情勢をにらんだ展開が続こう。

米国が警戒しているロシア軍のウクライナ侵攻が確認される場合はリスク回避の圧力が高まり、外為市場では米ドルと日本円を買う動きが見られよう。

一方、ユーロ相場は全面的に売られる展開が予想される。この点は11日の動きが示している。この日は地政学リスクが意識され、ユーロ相場はロシアルーブル以外の主要通貨で全面安となった。

ユーロ相場のパフォーマンス(2月11日)

ユーロ相場のパフォーマンス(2月11日)

・ユーロ円は下落幅の拡大を警戒

ロシアーウクライナ情勢の緊迫化を受け、特に下落幅が拡大したのがユーロ円(EURJPY)だった。リスク回避の相場では米ドルと日本円が買われやすい。11日は米国株の下落に連動し米債も買われた(米金利は低下した)。このためドル円(USDJPY)が下落し、結果ユーロドル以上にユーロ円の下落幅が拡大する展開となった。

米情報機関によれば、今週16日にもロシア軍がウクライナに侵攻する可能性があると警告している(サリバン米大統領補佐官は具体的な日を完璧に予測することはできないと発言)。今週、ロシアーウクライナ情勢の緊迫度合が増す場合、ユーロ円の下落幅がさらに拡大することが予想される。


・ユーロ円のチャートポイント

現状、ユーロ円(EURJPY)は21日線(EMA)の攻防となっている。11日の急落局面では、この移動平均線を一時的に下方ブレイクする局面が見られた。ドル円(USDJPY)が116.34レベルでダブルトップを形成する可能性があることも考えるならば、今週のユーロ円は130円のトライおよびブレイクを警戒しておきたい。

現状、リトレースメント61.8%の水準(130.11)の上には50日線(EMA)が推移している。これらテクニカルポイントの下方ブレイクは、ユーロ円が130.00をトライするシグナルと想定しておきたい。

一方、各国の外交努力によりロシアーウクライナ情勢の緊迫度合が緩和に向かう場合は、世界の株式市場が上昇しよう。ユーロ円は反発する展開が予想される。

このケースでは131.40レベルが再びレジスタンスポイントとして意識されるかどうか?この点に注目したい。そのような展開となれば、ユーロ円の下落リスクを警戒する局面が続くと予想する。

ユーロ円のチャート

ユーロ円のチャート


ユーロドル 今週の焦点とチャートポイント

・ユーロドルのチャートポイント

ユーロ円(EURJPY)のトレンドは、ユーロドル(EURUSD)の動きに左右されよう。そのユーロドルも今週は、ロシアーウクライナ情勢次第で上下に大きく振れる展開が予想される。

情勢の緊迫度合がさらに増せば、エネルギー需給のひっ迫懸念が高まろう。この懸念でエネルギー価格がさらに上昇すれば、EU域内のインフレ率をさらに高める要因となり得る。これら一連の動きにより、「欧州中央銀行(ECB)の金融引き締め観測の高まり→ユーロ買い」となる可能性もあるが、11日の動きを考えるならば、今はロシアーウクライナ情勢をユーロ売りの要因として意識しておきたい。

11日のユーロドルは、大陰線でサポートポイントの1.14レベルだけでなく、50日線(EMA)をも一気に下方ブレイクした。そして現在は21日線(SMA)の攻防となっている。直近高安の半値戻しは1.13レベルの水準にあたる(1.1307)。これらテクニカルポイントを完全に下方ブレイクする場合は、ユーロドルが下落トレンドへ転換したと判断したい。

一方、ロシアーウクライナ情勢の緊迫度合が緩和に向かう場合は、ユーロドルの反発を予想する。このケースでは、1.14レベルがサポートポイントからレジスタンスポイントへ転換するかどうか?この点が焦点となろう。


・FOMC議事要旨にも注目

今週16日(日本時間17日午前4時)、1月25~26日(現地時間)に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表される。

議事要旨の内容で米金融引き締めペースの加速が意識される場合は、米欧の金融政策スタンスの差が意識されることで、米ドル買いがユーロドルの下落圧力を高める要因となり得る。または、ユーロドルの戻りを抑制する要因となり得る。

後者の場合(相場の戻りを抑制する場合)、上で指摘した1.14レベルでの反落を警戒したい。1.14前後がレジスタンスポイントとして意識される場合は、ユーロドルの地合いの弱さを市場参加者に印象付けよう。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート

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