日経平均は小幅続落、朝安後に円安で下げ幅縮小
・22日のダウ平均、301.87ドル安
・日銀、大規模緩和策を維持
23日の東京株式市場で日経平均株価は小幅続落。前日の米株式市場の大幅な下げや、米中貿易協議に対する期待感の後退などで売りが先行した。朝方に180円超下げたが、その後、為替がドル高・円安に振れたことなどで下げ幅を縮小。一時プラス圏で推移した。
日経平均の終値は前日比29.19円(0.14%)安の2万0593.72円。
資生堂や東京エレクトロン、花王などが日経平均を押し下げた。一方、ソフトバンクグループグループはプラス寄与度で首位。
東証株価指数(TOPIX)も続落。9.40ポイント(0.6%)安の1547.03で終えた。
東証33業種のうち、値下がりは31業種。値下がり率上位は石油・石炭製品、鉱業、ゴム製品など。一方、値上がりしたのは情報・通信と精密機器。
日銀は23日まで開いた金融政策決定会合で大規模緩和策の現状維持を決めた。上場投資信託(ETF)などの資産買い入れについても、現在の方針を据え置いた。株式相場の反応は限定的だった。
化粧品関連株
トランプ大統領が対中強硬姿勢を維持していることが伝えられ、米中貿易協議に対する期待感は後退。加えて最近の経済指標から中国の景気減速が鮮明になるなか、中国景気に敏感な化粧品メーカーが売られた。
日経平均へのマイナス寄与度が最大となった資生堂は続落。208円(3.33%)安の6032円で取引を終えた。
同様にマイナス寄与度で上位となった花王は135円(1.78%)安の7466円で引けた。コーセーの終値は360円(2.39%)安の1万4680円。
ZOZO、下げ止まらず
ZOZOは大幅続落。終値は121円(5.7%)安の2000円。前日は6.36%下げていた。
同社が展開する衣料品通販サイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」への出品停止の動きが引き続き材料視されている。一部メディアが昨日、ZOZOが会員制サービスを見直すと伝えたが、下げ止まっていない。
これまでに「23区」や「組曲」、「五大陸」を取り扱うオンワードホールディングス、「ミキハウス」を手掛ける三起商行、宝飾品ブランドを展開するヨンドシーホールディングスなどが出品を停止しており、ユナイテッドアローズの撤退も伝えられている。
SUBARUが国内生産停止
SUBARUが国内唯一の完成車工場である群馬製作所での生産を停止していると報じられ、株価が下落した。その後、早ければ28日から生産を再開すると伝えらえれると下値を切り上げた。
終値は88円(3.44%)安の2469.5円。
部品メーカーから調達している電動パワーステアリングの一部に不具合が見つかったことが生産停止を招いたとみられている。電動パワーステアリングはハンドル操作を補助する部品。現在、原因を調査しているという。
ソフトバンクグループは大幅高。終値は189円(2.41%)高の8028円。国内の大手証券が「買い」でカバレッジを再開したことが伝えられた。
22日のダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反落した。国際通貨基金(IMF)による世界経済成長率見通しの下方修正などが響いた。終値は前週末比301.87ドル安。
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