ドル円とユーロドルの見通しとチャートポイントについて
現在、外為市場の焦点は米ドル安ではなく”米ドル高”にある。よってドル円は新たなレジスタンスポイントの水準を探る状況にある。一方、ユーロドルは新たなサポートポイントの見極めが焦点となろう。目先、注目しておきたいチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。
ドル円とユーロドルの見通しとチャートポイント
ドル円(USDJPY)
米金利の反発基調(米ドル買い)と円安の進行にサポートされ、ドル円(USDJPY)は昨日、134円台へ難なく上昇した。短期間で上昇幅が拡大したこともあり、目先は調整の反落が入るだろう。だが、米金利の反発が続く限り、ドル円は米ドル買いにサポートされる状況が続くだろう。
今日は、1月の住宅関連指標と生産者物価指数(PPI)、そして2月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数や週間の新規失業保険申請件数などの米経済指標が発表される。
これら経済指標が総じて予想以上となれば、米金利の持続的な反発が予想される。米金利の上昇維持は米ドル相場をサポートしよう。ゆえにドル円は、重要レジスタンスポイントの134.50レベルをトライする展開を想定しておきたい。
ドル円が134.50レベルをも難なく突破する場合は、134.60台まで下降している75日MAの攻防に注目したい。ドル円がこの移動平均線をもブレイクすれば、135円台を視野に上昇幅の拡大を予想する。
一方、上で述べた経済指標が総じて予想以下となれば、米金利の低下とドル円の反落を想定しておきたい。このケースでは、133円台の維持が焦点となろう。ドル円が132円台へ反落する場合は、50日MA(今日現在132.00レベル)がサポートラインへ転換するかどうか?この点を確認したい。
ドル円のチャート
ユーロドル(EURUSD)
ユーロドル(EURUSD)のトレンドを日足チャートで確認すると、1.08レベルがサポートからレジスタンスへ転換し21日MA(今日現在1.0805レベル)の突破に失敗した。そして昨日は、再び50日MA(今日現在1.0720レベル)をローソク足の実体ベースで完全に下方ブレイクした。
上で述べたテクニカル面の攻防に加えて、欧州中央銀行(ECB)のタカ派スタンスがユーロ買い要因とはなっていない状況、そして連邦準備制度理事会(FRB)による利上げの長期化観測が急速に高まっている状況も考えるならば、ドル円とは対照的にユーロドルの焦点は下値トライにある。
ユーロドルが下落トレンドを維持する場合、目先の焦点は1.0650レベルの攻防となろう。このサポートポイントを難なく下方ブレイクする場合は、75日MA(今日現在1.0590レベル)をトライするシグナルと想定しておきたい。
ユーロドルが75日MAをも下抜ける場合は、IG為替レポートで何度か指摘してきた1.05台の維持が焦点として浮上しよう。1.07レベルと同じく、1.05レベルもレジスタンスからサポートへの転換が見られた重要ポイントである。
ユーロドルのチャート
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