ドル円は上値の重い展開を予想 / ユーロドルの短期予測
今日のポイント:『今日の外為市場はFOMCを前に動きづらい。ドル円は米金利の低下により上値の重い展開が予想される。ユーロドルは反発基調の維持が予想される。上下のチャートポイントは?』。詳細はマーケットレポートをご覧ください。
ドル円は上値の重い展開を予想
昨日のドル円は、NY時間に米ドル買い優勢の局面が見られた。しかし、FOMCを前に大きな値動きは見られず、103円後半を中心に売り買いが交錯した。
一方、ユーロドルは1.2114まで下落する局面が見られた。しかし、こちらも大きな値動きは見られなかった。
外為市場はFOMCの結果待ちムードとなっている。本日の外為市場もレンジ相場が予想される。
本日のドル円だが、上値の焦点は104.20台で推移している短期レジスタンスラインのトライで変わらず。
しかし、米金利が再び低下基調にあること、そしてリスクリバーサル(1週間)に大きな動きが見られないことも考えるならば、株高によってサポートされても、104.00レベルで反落する展開を想定したい。
米金利の低下を受けドル円が下落する場合は、フィボナッチ・リトレースメントの各水準の攻防を注視したい。昨日のドル円は38.2%(103.69)でサポートされた。
この水準を下方ブレイクする場合は、50.0%(103.62)が次の焦点として浮上しよう。この水準をも下方ブレイクする場合は、76.4%(103.46)までの下落を想定したい。
上記のフィボナッチ・リトレースメントをすべて下抜ける展開となれば、今月21日の安値103.31および103.00のトライを想定したい。
米金利とドル円の短期予測
ドル円のチャート
ユーロドルの短期予測
本日のユーロドルは、1.21台で売り買いが交錯する展開を予想する。
『米金利の低下→米ドル売り』によってユーロドルが上昇する場合、目先の焦点は今月22日以降上値を抑制している1.2185レベルの攻防となろう。
この水準を完全に突破すれば、1.22台への再上昇が次の焦点として浮上しよう。だが、FOMCを控えていることを考えると、1.2200手前で上値が抑制される展開を想定したい。
一方、本日の下値の焦点は1.21台の維持となろう。
FOMCを前に米株が反落する場合、リスク回避の米ドル買いによりユーロドルは1.2100を視野に下落する展開を予想する。
だが、上述のとおり米金利は低下基調にある。それゆえ実質金利も低下基調にある。米株安は米金利の低下要因である。米金利に再び上昇圧力が高まらない限り、ユーロドルが反落しても下落幅は限定的と予想する。短期サポートラインのブレイクは、1.2100トライのシグナルと想定したい。
ユーロドルのチャート
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