東京海上が好予想と自社株買いで上昇
日本銀行が長期金利政策を据え置く中、日本株は上昇が続いた。東京海上ホールディングスの株価は好調な来期予想と自社株買いの発表で上昇し、丸紅は最高値を更新した。
日経平均株価が33年ぶり高値で大引け
日本の投資家も注目する米国の債務上限超過問題は不安要素であるものの、日本株は22日も上昇し、日経平均株価は1990年7月以来の高値を記録した。前週にはGDPのプラス成長も発表されており、22日は直近に決算を発表した保険会社の株価上昇が目立った。観光関連銘柄も好調で、陸海の交通関連株がリードしている。
19日に内外情勢調査会で行われた講演で、日銀の植田和男総裁は金融引き締めを早い段階で行うことの危険性を指摘し、インフレ率が安定して2%に到達してから長期金利を見直す方針を強調した。日銀による超低金利の維持は日本株にとって大きな追い風となっている。また、植田総裁は2023年度半ばにかけて、消費者物価指数の上昇率が2%を切ることを想定しているとも述べた。
東京海上は好調な来期予想と自社株買いで上昇
東京海上は国内損害保険事業、国内生命保険事業、海外保健事業、金融・その他事業の4つの事業を展開している。19日に同社は2023年3月期の決算を発表し、経常利益は前期比11.2%減の5309億円であったものの、来期予想は48.8%増の7500億円となった。配当は21円高の121円となる予想だ。
また、同社は3000万株、500億円を上限とする自社株買いも発表した。理由は「機動的な資本政策を遂行するため」としている。同社の株価は22日に5.72%上昇した後、23日は横ばいとなり3,031円で取引を終えた。
一方、日本経済新聞は19日に、丸紅と住友商事(8053)が英国における洋上風力発電に約3兆円を投資することを報じた。両社の株価は年初来好調で、丸紅は最高値を複数回更新している。23日の住友商事は年初来21%高の2,654円50銭で取引を終えた。丸紅は同日1.58%安の1,959円50銭で引けたが、年初来では29%高となった。
23日の日経平均株価は、前場で上昇したものの後場に下落したため連騰記録は止まり、0.42%安の30,957円で取引を終えた。TOPIXは0.66%安の2,161円で引けた。
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