東証株価指数(TOPIX)が1990年ぶり高値 三菱UFJ銀行も上昇
東証株価指数(TOPIX)が1990年8月以来の高値を付けるなど、日本株は低金利を背景に好調だ。三菱UFJが上昇する中、楽天は決算発表後に低迷した。
16日の日経平均株価は4日連続高となり、東証株価指数(TOPIX)は1990年来の最高値をつけた。三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)の株価は上昇し、900円を再度超えた一方、楽天グループ(4755)は週の前半に低迷した。
米国では、ニューヨーク州の製造業の景気を調べるニューヨーク連銀製造業景気指数が-31.8に急降下し、景気減速への不安を浮き彫りにした。しかし、マイナス要素となる経済指標は米連邦準備制度(FRS)による更なる利上げへの投資家の期待を下げるもので、株価にとってはプラス要素と見られることもある。米国の債務超過問題に関する交渉がワシントンで繰り広げられる中でも、同日のS&P500指数とダウ・ジョーンズは小幅高となった。
また、16日の米ドル/円相場は136円前後で取引された。
低金利を背景に好調な日本株
インバウンド観光の回復と、4月に日本銀行が長期金利を維持することを決定したことで、日本株は好調に推移している。日経平均株価は16日に52週高を記録し、30,000円台も視野に入ってきている。
東京証券取引所によると、TOPIXは「日本の株式市場を広範に網羅するとともに、投資対象としての機能性を有するマーケット・ベンチマーク」であるとしている。また、同指数は「昭和43年(1968年)1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化したものであり、日本経済の動向を示す代表的な経済指標として用いられるほか、ETFなどの金融商品のベンチマークとして利用」されている。
16日のTOPIXは、1990年8月以来の最高値を更新した。
三菱UFJが伸びる中、楽天は低迷
三菱UFJフィナンシャル・グループは15日に2023年3月期の連結決算を開示し、純利益は昨年比微減の1.1兆円だと発表した。同社は来期の純利益予想を1.3兆円とし、配当金見込みも9円高の41円とした。市場はこれを好感し、16日には2.78%高の909.5円で取引を終えた。
楽天グループの株価は11日と12日にそれぞれ3.4%と2%上昇して1週間を終えた。しかし、12日大引け後に2023年第1四半期の連結決算を発表すると、15日には株価が9%下落した。前年同期比で売上高は9.3%上昇したものの、最終収支は825億円の赤字となった。昨年同期の収支は918億円の赤字だった。
同グループが運営する楽天トラベルは、国内旅行の回復やキャンペーンを追い風に、昨年と比べて取引額を大幅に増やした。海外におけるインターネットサービスにおいては、米国における広告事業などの減速を主な理由に、収益が前年同期に満たなかった。
同社の株価は16日も下落し、5.1%安の610円で取引を終えた。
16日の日経平均株価は0.73%高の29,842円99銭で、TOPIXは0.58%高の2,127円で取引を終えた。
IG証券では、日本株・米国株など世界12,000以上の株式CFD銘柄を提供しております。日本株CFDだけでなく、IT、金融、自動車、ファッション、製薬、食品など、各業種を代表する世界の優良企業にも投資できます。
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。