ドル円はひとまず調整の反発を予想 / 米ドル相場は株式にらみ
今日のサマリー。ドル円は調整の反発を予想。焦点は106円のトライ。米ドル相場のトレンドは株式の動向に左右されよう。米株高の調整の局面では米ドル高の展開を予想。ユーロドルのチャートポイントは1.1500と1.18レベル。詳細はマーケットレポートをご覧ください。
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ドル円はひとまず調整の反発を予想
ドル円の予想変動率(インプライドボラティリティ、1週間)の動向を確認すると、上昇トレンドがひとまず止まっている。
一方、市場参加者のトレンド予測を反映するリスクリバーサルは、「低下→反発」の状況が見られる。
これらの動向を考えると、目先のドル円は調整の反発が散見される展開を予想する。
しかしこれら指標のトレンドに大きな変化はない。
また、外為市場全体で米ドル安が加速している状況も考えるならば、ドル円の上昇幅は限定的となろう。
目先、ドル円の上値の焦点は、106円台の再上昇となろう。
今月27日の東京時間に106円を下方ブレイクして以降、一度もこの水準をトライする展開は見られない。
まずは、昨日の戻り高値105.68レベルを突破できるかどうか?この点が注目ポイントである。
しかし、それを達成しても108円に代わり106円が新たなレジスタンスポイントとして意識されるならば、105円のブレイクを常に警戒したい。
ドル円の短期予測
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米ドル相場は株式にらみ
現在の外為市場は、米ドル相場によってトレンドが左右されている。
その米ドル相場には下落圧力が高まっている。
この状況は株式市場の動向に左右されよう。
その株式市場では米株の動向が最も重要となろう。
現在の米株の値動きやボラティリティの動向は、投資家の強気心理を反映している。
その一方で、株高の調整となるリスク要因がくすぶっていることにも常に注視しておきたい。
コロナショックや米中の対立激化はもちろんだが、目先は米政治の動向も米株高の調整材料として利用される可能性がある。
例えば雇用支援策を巡る米議会の動向である。
2500万人を対象に月600億ドル(約6兆円)を支給する特例の失業給付政策は、今月末で期限を迎える。
米議会は延長の方向で議論を進めるも、与党・共和党は減額する方針を示している。
実際に減額となれば、給付効果で持ち直した個人消費を再び縮小させる要因となろう。
また、追加の経済政策の議論でも米議会の対立が解消されない状況は、政策への期待を後退させる要因となり得る。
7月は株高一辺倒だっただけに、米政治の混迷が米株高の調整材料として利用される可能性がくすぶっている点は注意しておきたい。
米株高の調整が散見されるならば、外為市場では米ドルを買い戻す動きが見られよう。
ドル円は米ドル買いにサポートされ、105円台を維持する展開が予想される。
だが、同時に円高圧力も高まることから、「株高→米ドル安」の時と同じく、上昇幅は限定的と予想する。
一方、ユーロドルは1.1800やフィボナッチ・リトレースメント61.80%の水準1.1822レベルを前に、一度下値をトライする展開となろう。
この展開での焦点は新たなサポートポイントの水準だが、筆者が注目しているのは、サポートおよびレジスタンスの両面で意識されやすい1.1500である。
ドル円のチャート
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ユーロドルのチャート
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