長期金利は反発するも実質金利の低下で米ドル安優勢 / ユーロドルとポンドドルのチャートポイント
今日のポイント:『ユーロドルは21日MAの攻防となるかどうか?が焦点に。ポンドドルは1.3773レベルをトライできるかどうか?に注目。トレンドは米実質金利の動向次第と予想する』。詳細はマーケットレポートをご覧ください。
長期金利は反発するも実質金利の低下で米ドル安優勢
21日の海外外為市場は、米ドル安優勢の展開となった。この日の米債市場では長期金利(以下では米金利)が反発した。しかし、米金利の上昇以上に期待インフレ率が上昇したことで実質金利は低下した。
このため外為市場では米ドル安の圧力が高まり、対先進国通貨では総じて米ドル安優勢の展開となった。
米ドル相場と実質金利の動向
ユーロドルは21日MAの攻防が焦点に
昨日は対欧州通貨で米ドル安が進行した。ユーロドルは高値1.2173まで上昇する局面が見られた。
市場の短期的な予測を反映するリスクリバーサルを確認すると、上昇基調を維持している。また、ECB理事会後の会見でラガルド総裁がユーロ高について明確にけん制する発言をしてこなかったことも考えるならば、今日のユーロドルの焦点は21日MAの攻防となるかどうか?この点にあろう。このMAは今日現在、1.2197レベルで推移している。
欧州の政治リスクやリセッション懸念よりも『米実質金利の低下幅が拡大⇒米ドル安』の影響が高まる場合、21日MAをトライするだろう。
一方、このMA以下の水準でユーロドルの戻りが抑制される場合は、フィボナッチ・リトレースメント38.20%の水準(1.2063)を視野に反落する展開を予想する。米株の下落や実質金利が反転する場合は、このケースを想定したい。
ユーロドルのチャート
ポンドドルは1.37の突破に成功 次の焦点は1.3773レベルの攻防
昨日は、ユーロドルと同じくポンドドルも上昇した。レジスタンスのポイントとして意識されていた1.37の突破に成功し、高値1.3746まで上昇する局面が見られた。
重要ポイントの突破に成功したことで、次の焦点は、今月15日のレポートで指摘した2018年5月1日の高値1.3773レベルの突破となろう。この時は大陰線が示現し、ポンドドルが下落した経緯がある。
市場の短期的な予測を反映するリスクリバーサルに大きな変動は見られない。対ユーロでは堅調地合いを維持している。そしてネガティブ金利に対する思惑も後退している。この状況で米実質金利がさらに低下すれば、ポンドドルは1.3773レベルを視野に上昇しよう。
逆に米実質金利が反転する局面では、ポンドドルの反落を予想する。だが、昨日のレポートでも指摘したとおり、現在のポンドドルの地合いは強い。よって、調整相場となっても下落幅は限定的と予想する。
目先は、今月18日の安値1.3518を起点とした短期サポートラインの攻防に注目したい。このラインは今日現在、1.3680から1.3720の水準で推移している。
ポンドドルのチャート
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
IG証券のFXトレード
- 英国No.1 FXプロバイダー*
- 約100種類の通貨ペアをご用意
* 英国内でのCFDまたはレバレッジ・デリバティブ取引(英国でのみ提供)での取引実績において、FX各社をメイン口座、セカンダリー口座として使用している顧客の割合でIGがトップ(Investment Trends UKレバレッジ取引レポート 2022年6月)
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。