短期レジスタンスラインの突破に成功したドル円 次の焦点は / 豪ドル/米ドルのチャートポイント
今日のポイント:『ドル円は短期レジスタンスラインの突破に成功。しかし89日MAの突破はならず。反発基調が続く場合は105.65レベルのトライが焦点に。豪ドル/米ドルは株式にらみの展開が続く。上下のチャートポイントは?』。詳細はマーケットレポートをご覧ください。
短期レジスタンスラインの突破に成功したドル円 次の焦点は
昨日の米国市場は、株高と米金利の上昇が同時に発生する典型的なリスク選好相場となった。
外為市場では米ドルと日本円の売り圧力が高まったが、ドル円の上昇が示す通り、円安の圧力が米ドル安の圧力を上回った。
ドル円は、短期レジスタンスラインの突破に成功した。このラインは昨年の7月以降、ドル円の上値を抑制し続けてきた。そのラインを突破したことは、反発基調が続くシグナルとなり得る。
ローソク足の実体ベースで89日MA(104.29)の突破に成功する場合、次の焦点は105円台への再上昇となろう。
市場の短期的な思惑を反映するリスクリバーサル(1週間)を確認すると、上昇基調を維持している。通貨オプション市場の参加者は、ドル円の反発基調が続くことを予想している。
105円台へ上昇する場合、昨年11月上旬に相場の戻りを抑制した105.65レベルの攻防となるかどうか?この点に注目したい。
一方、米金利の低下もしくはリスク回避の円買いによって、レジスタンスラインの突破が『だまし』となる場合は、21日MA(103.69)の維持が焦点となろう。26、27日と、このMAで相場がサポートされている。
ドル円のチャート
豪ドル/米ドルのチャートポイント
豪ドル相場は、相変わらず株式にらみの展開となっている。
今月27日に大陰線が示現し21日MA(0.7724)を下方ブレイクした。昨日は米株の反発で長い下ヒゲが示現しての陽線引けとなったが、21日MAすらトライできずに上値が抑制された。
今月6日に高値0.7820まで上昇して以降、徐々に上値が切り下がり、短期レジスタンスラインが形成されている。
また、リスクリバーサル(1週間)が低下基調にあることも考えるならば、株式市場が堅調地合いとなっても、豪ドル/米ドルは21日MAもしくは短期レジスタンスラインで上値が抑制される展開を想定したい。
一方、株高の調整局面では、昨日の下落を止めた50日MA(0.7593)の維持が焦点となろう。このMAを下方ブレイクすれば、フィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準0.75レベルを視野に下落幅が拡大する展開を想定したい。
豪ドル/米ドルのチャート
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