値動きの激しいサッカー関連銘柄は、今後どうなるのか?
サイバーエージェントとハブの株価は、ワールドカップが開催されている間、ジェットコースターのような動きを見せた。この2つの人気銘柄は、年末年始に向けてどのような展開を見せるのだろうか?
カタールで開催された2022年のワールドカップは、興奮に満ちたものだった。相次ぐ番狂わせをはじめ、数々のエキサイティングな試合が視聴者を魅了した。日本代表が驚異的な強さで決勝トーナメントに進出したこともあり、株式市場では次の2銘柄がジェットコースターのように乱高下する展開となった。
【注目の2銘柄】
・サイバーエージェント(4751)
・ハブ(3030)
上で挙げた2社の株価は、日本代表戦の結果とともに乱高下する展開となった。ワールドカップが終わった今、次はどんな材料に注目すべきなのか?
サイバーエージェントが運営する「AbemaTV」では、グループステージの全試合を放映し、1日の視聴者数は1700万人を突破した。12月2日午前6時過ぎ、日本がスペインに見事に勝利した後、藤田晋社長はこうツイートした。「言葉もないですが、ABEMAはこんな時間にも関わらず、また過去最高視聴を更新しました」。
ハブは全国の店舗で多くの試合を放映しており、日本代表の試合には常連客が集って祝福と共感の場となった。
乱高下する株価
11月23日、日本がドイツに勝利したことで、サイバーエージェントの株価は24日に7%近く急騰し、翌25日にはさらに4%近く急騰した。しかし、11月27日のコスタリカ戦で日本が敗れると、株価は7.6%下落した。
ハブの株価も日本代表戦の結果を受けて上下に大きく振れた。ドイツ戦の勝利後、同社の株価は52週ぶりの高値である816円まで急騰した。しかし、コスタリカに敗れた翌日には17%以上下落した。決勝トーナメンの1回戦で日本代表がクロアチア代表に敗れた後、同社の株価は600円台で落ち着いた動きが続いている。しかし、この2社には別のチャンスもある。
この2銘柄は今後どうなるのか?
サイバーエージェントは、メディア、インターネット広告、ゲーム、投資開発などのさまざまな事業を展開している。同社の事業はブログサービスで有名なAmebaだけでなく、オンラインデート、音楽配信、オンラインベッティングなど多岐に渡る。Cygamesでは、スマートフォンアプリに加え、ブラウザゲームやコンソールゲームを提供している。中長期的に同社は、インターネット広告やゲーム事業で得た利益をメディア事業へ投資していく方針だ。しかし、注意すべきことはAbema事業が利益を上げていないことだ。サイバーエージェントの株価は1,207円で、依然として52週レンジの下限付近で推移している。
イギリス風パブを運営するハブは、2024年までに新たに15店舗を追加し、合計117店舗とする計画である。同社の長期目標は、全国47都道府県に200店舗のパブを展開することだ。同社はここ2、3年、新型コロナウイルスの規制で厳しい状況にあった。それだけにワールドカップの開催は、同社のビジネスに大きな弾みをつけた。
さらに、日本政府は10月に、海外からの個人旅行の受け入れや入国ビザ免除の再開といった水際対策の緩和措置を決定した。ハブが運営するパブは外国人観光客にとって人気の観光スポットであるため、水際対策の緩和も同社のビジネスにとって朗報となった。観光客が戻り、世間的にも気兼ねなく忘年会などに出掛けられるようになったことで、同社の株価見通しは明るくなっている。しかし、株価はまだ620円台で推移しており、新型コロナウイルス前の高値である1,748円を大きく下回っている。
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