FXチャートの見方と読み方のコツ
FXチャートの見方や読み方から、FXチャートの分析方法まで、初心者にもわかりやすく説明します。チャートの見方をマスターして、FX取引に活用しましょう。
FXチャートとは?
FXチャートとは、為替相場の動きをグラフ化することにより、過去の値動きを見ることができるようにしたものです。チャートは、FXに限らず、株式取引などその他の取引にも使われています。
FX取引においては、今後の相場の動きを予測する際、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の二つの分析手法が用いられています。チャートは、このうちテクニカル分析をする際に欠かせないツールであり、見方や特徴を知っておくことが不可欠だといえるでしょう。
FX取引についてさらに詳しく知りたい方は、「FXとその仕組み」のページをご覧ください。
FXチャートの種類
チャートにはさまざまな種類があります。FX取引でよく使われるチャートには、ラインチャート、バーチャート、ローソク足チャートなどがあります。
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ラインチャート
ラインチャートは高値や安値ではなく、終値のみをつないで折れ線で示したチャートです。大まかな動きを把握したい際によく使われるチャートで、おそらく最もシンプルなチャート形式だと言えます。
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バーチャート
バーチャートは縦長のバーにより毎日の株価のレンジを示します。左側の刻み目がその日の始値で、右側の刻み目が終値を示しています。
表示期間を長くしたい場合、通常週足または月足に変更します。期間を短くしたいときは、一時間や五分などの日中足を設定します。
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ローソク足チャート
ローソク足チャートはバーチャートと同じデータを使いますが、少し異なる方法で表示します。従来のローソク足チャートは白黒で表示されていましたが、近年では色が使われるようになりました。
・白(または緑か青)......足は価格が上昇した日を意味します。
・黒(または赤)......足は価格が下落した日を意味します。
ローソク足はそれ自体で始値から終値の範囲を表しており、またローソク足の芯はその日の値幅を示しています。
FXチャートの見方や読み方のポイント
FXチャートの基本的な見方や、読み方について見ていきましょう。
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FXチャートの縦軸と横軸
チャートにはそれぞれ、縦軸と横軸があります。縦軸は価格を、横軸は時間を表しています。横軸である時間の表示方法は、どのような情報を見たいかによって変更することが可能です。
・秒足......1秒ごと
・分足……1分ごと
・5分足……5分ごと
・日足……1日ごと
・週足……1週間ごと
・月足……1カ月ごと
・年足……1年ごと
一般的に、直近の細かい値動きを見たいときには分足や5分足を、長期間にわたる大まかな値動きを把握したい場合は月足や年足を使います。
下図は、同時点でのGBP/JPYのチャートを、それぞれ異なる時間軸(秒足、日足、月足)で表示したものです。秒足にくらべて、月足ではより長期間のチャートを見ることができます。
【図】秒足で表示したチャート
【図】日足で表示したチャート
【図】月足で表示したチャート
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FXチャートのパターンを覚える
チャートにはさまざまなパターンがあります。チャートを見ると、価格が上昇基調にあったり、また同じレンジで上下を繰り返していたりといった特徴的な動きのパターンが現れることがよくあります。現在や将来の為替市場が、必ずしも過去と同じ動きをするわけではありません。しかし、過去と同じかそれと似たトレンドが発生したことをいち早く見抜くことで、取引の参考にすることができます。
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トレンドラインの見方に慣れる
トレンドラインの見方を覚えておくことも大切です。
ここでいう「トレンド」とは、価格の動きが上向き(上昇トレンド)か、または下向き(下降トレンド)なのか、それとも横ばい(レンジ相場)なのかという、大まかな傾向のことをいいます。トレンドを把握するためにチャート上に引く補助線のことをトレンドラインといいます。
トレンドラインは、チャート上に2つの主要な山または谷を結ぶラインを引くだけで表示することができます。正しく引かれたトレンドラインは、次に説明する支持線(サポートライン)、またはレジスタンスライン(抵抗線)として機能します。
トレンドラインの詳細はこちらをご覧ください。
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支持線、抵抗線について理解する
支持線と抵抗線(サポートライン、レジスタンスライン)も、FX取引をするうえでおさえておいた方がよいでしょう。支持線・抵抗線もチャート上に引くことのできる補助線です。
支持線とは、チャート上で過去の価格の下値と下値を結んだ線のことをいいます。主に、上昇トレンドがみられる際に用いられます。価格が下落した際、多くのトレーダーは価格が支持線を維持するのか?それとも下抜けるのか?これらの点に注目します。支持線は、下値支持線とも呼ばれます。
抵抗線とは、チャート上で過去の価格の高値と高値を結んだ線のことをいいます。主に、下降トレンドがみられる際に用いられます。価格が上昇した際、多くのトレーダーは価格が抵抗線で反落するのか?それとも突破するのか?これらの点に注目します。抵抗線は、上値抵抗線とも呼ばれます。
注意したいのは、支持線と抵抗線はあくまでも目安であるということです。トレンドが変われば支持線を下回ることがあります。また、抵抗線を上回ることもあります。
支持線・抵抗線についての詳細はこちらをご覧ください。
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FXチャート分析に使いたいテクニカル指標
FXのチャートを分析する際には、テクニカル指標(テクニカルインジケーター)を活用することが必要です。テクニカル指標とは、テクニカル分析のために開発された専用の指標のことをいいます。大きく分けて先行指標と遅行指標の二つがあります。先行指標は将来の動きを予測するときに使われ、遅行指標は過去のトレンドからマーケットの勢いを分析するときに使われます。
テクニカル指標にはさまざまなものが存在します。取引したい銘柄やご自身の特性に合ったテクニカル指標を見つけ、活用しましょう。
チャートを読む際に活用したいテクニカル指標10種類について詳しくはこちらをご覧ください。
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