Meta(旧Facebook)株の買い方・売り方を解説
Facebookの創業からMetaに社名変更するまでの歴史やビジネスモデルをおさらいしながら、Meta(旧Facebook)株の買い方や売り方をチェックしましょう。
Meta株の取引方法
Meta(メタ・プラットフォームズ)は米国のナスダックに上場している企業で、2021年にFacebookから社名が変更されました。IG証券ではメタ株をCFDで取引することが可能です。 CFD(差金決済取引) とは、ポジションを保有したときから決済したときまでの価格の差を交換することに同意する契約です。株式のCFD取引は、通常の株式投資とは異なり、株式そのものを保有しません。そのため、株価が上昇するときだけはなく、株価が下落する局面にも利益を獲得することができます。
CFD取引の仕組みについてはこちらをご覧ください。
Meta株の取引手順
- IG証券の口座開設をする
- 取引システムにログインし、個別株口座を選択
- 検索窓から、「Meta」と検索する
- 「売り」か「買い」を選択する
- ロット数を入力する。成行注文、指値注文など注文の種類を選択する
- 注文を確定する
メタ・プラットフォームズのレート
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。レートは少なくとも15分遅れとなっております。
Metaの歴史
Meta(旧Facebook)のこれまでの歩みを振り返ってみましょう。
Facebookの誕生
当初「the facebook」と呼ばれていたFacebookは、2004年2月、マーク・ザッカーバーグが仲間のエドゥアルド・サベリン、ダスティン・モスコビッツ、アンドリュー・マッコーラム、クリス・ヒューズと共にハーバード大学の寮の部屋で立ち上げられました。共同設立者のサベリンがサーバー代として払った1万5千ドルが、サイトの初期資金です。
この立ち上げはすぐに成功し、すぐさまPayPalの共同設立者であるピーター・ティールの目に留まりました。そして彼は2004年9月に50万ドルを投資します。この出資を受け、ザッカーバーグとモスコビッツはハーバード大学を中退し、フルタイムで会社の運営に当たるようになりました。
初期の投資家と買収の試み
Facebookは初年度に急成長を遂げたため、資金を調達する必要がありました。多くの新興企業同様、ベンチャーキャピタリストに接触し、数々の投資ラウンドを経て、2005年に1270万ドル、2006年に2750万ドルの資金を得ることに成功しました。
しかし、誰もが投資に前向きだったわけではありません。少なくとも10社がFacebook設立当初に買収の提案をしましたが、最終的にどの会社も断られました。成功に最も近かったのは次の2社でした。
- Yahoo
2006年3月、Yahooはザッカーバーグに対しFacebook買収に10億ドルを提示しました。ティールとAccelのジム・ブライヤーを含む取締役の多くはこの提案に飛びつこうとしましたが、ザッカーバーグに売却の意思はありませんでした。
- Microsoft
2007年10月、Microsoftはザッカーバーグに対しFacebook買収を持ち掛け、150億ドルを提示します。しかしその提案は拒否され、その後株式の1.6%を2億4000万ドルで取得しました。
Facebookの株式市場デビュー
Facebookは2012年5月12日に新規株式公開(IPO)を行い、1株38ドルでスタートしました。このIPOで160億ドル以上の資金を調達し、Facebookの評価額は1042億ドルにまでなります。これは、Snapchatが2017年にその座を奪うまで、テクノロジー企業のIPOとしては米国市場最大のものとなりました。
IPO以前、ザッカーバーグはFacebook株式の約24%を所有していたと見られています。その後、彼の株式評価額は191億ドルとなり、世界の長者番付で29位につけます。Facebookの他の従業員もこの上場の恩恵を受け、約3分の1が億万長者になりました。
FacebookのIPOは成功したかもしれませんが、最初の数カ月のマーケットの反応は厳しいものでした。投資家は会社の評価とモバイル機器への移行に対応する能力に懸念を示し、2012年9月に株価は17.55ドルで底を打ちます。
その1年後、Facebookの株式はIPOの価格に戻り、上昇を続けました。
ソーシャルネットワークの拡大
この頃、同社は最も象徴的な買収を2つ行いました。InstagramとWhatsAppです。
Facebookは2012年のIPO直前、人気の写真共有アプリInstagramを10億ドルで買収したと発表しました。
この取引の時点で、Instagramはスタートから2年しか経っていないにも関わらず、すでに3000万人以上のユーザーを抱えていました。Facebookは、若い消費者の関心がInstagramに向いていることに気付き、他社に先駆けて会社を手に入れたのです。
この買収は、Facebookが2012年の580億ドルから2017年には5000億ドルにまで成長した主な要因の1つとして挙げられています。
2014年2月、FacebookはWhatsApp Messengerを190億ドルで買収すると発表しました。
当時、米国ではWhatsAppはそれほど使われていませんでしたが、世界の半分以上の地域で最も人気のあるメッセージングアプリでした。実際、ブラジルやメキシコなどの新興市場ではFacebookよりも大きな成功を収めています。
アナリストの多くは、Facebookが必要以上に高い額をWhatsAppにかけたと感じていました。この戦略変更の背景には、フォトメッセージングアプリSnapchatが2013年、Facebookによる30億ドルの提案を拒否したことがあります。Snapchatは2017年のIPOにおいて、その価格の6倍以上の価値を持つまでになりました。
テクノロジー企業の巨人(テックジャイアント)に
2017年7月、Facebookの株価は5.7%急騰して175ドルに達し、時価総額は5000億ドルに達します。この株価の上昇は、前日場が引けた後に公になった2つの発表によるものと見られています。一つはFacebookの四半期利益が71%増加したこと、そしてもう一つはユーザー数が20億人(世界人口の27%)に達したことです。
ザッカーバーグの学生時代のスタートアップから始まったFacebookは、IPOのわずか5年後、史上最速で5000億ドルに達するテクノロジー企業となりました。
Facebookと、他の巨大テクノロジー企業4社( Apple, Google, Microsoft and Amazon )の時価総額合計は、インドのGDP(2016年時点で2.2兆米ドル)を上回りました。
バーチャルリアリティの導入
Facebookは2014年、バーチャルリアリティとソーシャルメディアを融合させる決意のもと、バーチャルリアリティ(VR)企業のOcculusを買収しまします。2017年に立ち上げた「Facebook Spaces」は、訪問客がVRゴーグルを使用し仮想チャットルーム内の友人と交流するという新たな体験を提供するものでした。
ザッカーバーグはFacebookの未来はVRにあると考えていますが、Snapchatの人気が高まっていたこともあり、拡張現実(AR)を追求するべきとする圧力もありました。2017年4月に、FacebookはARカメラプラットフォームをリリースしました。これは、ユーザーがスナップ写真を撮って、描画、フィルター、時間などの詳細を追加できる機能です。
社名の変更 FacebookからMetaへ
2021年10月28日、社名をFacebookからMeta Platforms(メタ・プラットフォームズ)に変更することを発表 。ソーシャルメディア領域にとどまらない、メタ空間での事業を名実ともに進めることになりました。
メタの経営陣
メタ社のホームページには、創業者マーク・ザッカーバーグを含む21名がエグゼクティブとして名を連ねています(2022年8月29日現在)。その中には初期からビジネスをささえたシェリル・サンドバーグも。シェリル・サンドバーグは、2022年秋をもって退任することが発表されています。
Mark Zuckerberg | Founder, Chairman and Chief Executive Officer |
Nick Clegg | President, Global Affairs |
David Wehner | Chief Financial Officer |
Javier Olivan | Chief Operating Officer |
Chris Cox | Chief Product Officer |
Andrew ‘Boz’ Bosworth | Chief Technology Officer |
Marne Levine | Chief Business Officer |
Jennifer Newstead | Chief Legal Officer |
Sheryl Sandberg | Outgoing COO |
Lori Goler | Head of People |
Maxine Williams | Chief Diversity Officer |
Mike Schroepfer | Senior Fellow |
Will Cathcart | Head of WhatsApp |
Naomi Gleit | Head of Product |
Loredana Crisan | Head of Messenger |
John Hegeman | Head of Ads and Business Products |
David Mortenson | Head of Infrastructure |
Adam Mosseri | Head of Instagram |
Erin Egan | Chief Privacy Officer, Policy |
Michel Protti | Chief Privacy Officer, Product |
Alex Schultz | Chief Marketing Officer and VP of Analytics |
Tom Alison | Head of Facebook App |
Stephane Kasriel | Head of Commerce and Financial Technologies |
2022年8月29日現在1
Metaのビジネスモデルとは
Facebookは、収入の大部分をデジタル広告によって得ています。例えば2015年、Facebookの世界の収益の95%を広告が占めました。広告を販売することで、Facebookはユーザーにサイトへのアクセスを無料で提供し続けることができます。
このソーシャルネットワークは、Googleにも劣らないほどの、世界最大のデジタル広告主の1つです。競合他社と違い、Facebookの広告は消費者主導です。Facebookプロフィールの個人情報を使って、各ユーザー向けにカスタマイズされた広告を掲出します。
ハーバード大学の学生をつなぐという当初の役割をはるかに超えて拡大し、現在ではグローバルなソーシャルネットワーク、ニュースサイト、写真ストレージとして運営されています。
一方で、課題も多く残ります。特に膨大な個人情報の扱いをめぐって、度々問題が起こっています。2018年、データコンサルティング企業のCambridge Analyticaがクイズアプリを通じてFacebookユーザーの個人データを取得していたと、元従業員がイギリス議会の委員会で証言したニュースは有名です。米大統領選やブレグジットに大きな影響を与えたと問題になりました。また2022年には、ユーザーがFacebookからログアウトした後もインターネット上の活動を追跡していたとされるプライバシー訴訟で、9000万ドルの和解金を支払うことに同意しました(同社は不正行為を否定)。Facebookはユーザーの閲覧履歴をプロファイルにまとめ広告主に販売していたとされています。
Metaのファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ分析とは、企業の財務諸表や外部の要因を研究することです。メタの株を購入または取引する前に、徹底したファンダメンタルズ分析を行うことが重要です。株価収益率(PER)や株主資本利益率(ROE)など、一般的なファンダメンタルズ分析の指標を使用してメタの株式価値を推定することができます。
- メタの株価収益率(PER)
株価収益率(PER)は、最も一般的な評価指標の一つであり、1ドルの利益を得るためにどれだけの費用が必要かを定義するものです。これは、企業の株価を1株当たりの利益で割ることによって算出されます。PERが高いということは、株主が利益の上昇を期待している、あるいは株価が過大評価されていることを示している可能性があります。投資を始める前に、興味のある企業のPERを競合他社のPERと比較するようにしましょう。
- メタのROE
ROEは、株主が出資したお金を元手に、企業がどれだけ効率的に利益を稼いだのかを数値化した指標です。ROEを計算するには、メタの純利益を株主資本で割ることになります。ROEが高いということは、メタが株主から集めたお金を上手に使って、効率良く稼いでいることを意味します。
Meta株の買い方・売り方のまとめ
MetaはFacebookという社名でしたが、2021年により広い分野への展開を目指してこれを変更しました。
IG証券の株式CFDでは、Meta株を1株からお取り引きいただけます。株式CFDでは、株価が上がること期待する「買い」取引だけでなく、下がることにより利益を獲得することができる「売り」取引も選択することが可能です。
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資料
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