原油価格、21年は50ドル・22年は48ドルへ IMFが予想
国際通貨基金(IMF)が26日発表した最新の世界経済見通しによると、2021年の原油価格は1バレル=50.03ドル。22年は48.82ドルに下落する。
国際通貨基金(IMF)が26日発表した最新の世界経済見通しによると、2021年の原油価格は1バレル=50.03ドル。22年は48.82ドルに下落する。
20年は41.29ドルだった。IMFは北海ブレント、ドバイのファテ、およびウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)の各油種の価格の単純平均を算出する。
IMFは各国の財政出動や、新型コロナウイルスワクチンの接種拡大が世界経済の成長を後押しすると分析。世界全体の21年の実質成長率を5.5%とし、昨年10月時点の前回見通しの5.2%から上方修正した。
20年の世界経済見通しはマイナス3.5%とし、前回見通しから0.9%引き上げている。
21年の米国の経済成長率見通しは5.1%。前回見通しの3.1%から引き上げた。
一方、中国については21年の見通しは8.1%とし、前回の8.2%から小幅に引き下げた。
中国でのコロナ感染拡大がリスク
これとは別に、バークレイズは25日、21年の原油価格見通しをWTIについては52ドル、北海ブレントについては55ドルとし、それぞれ2ドル引き上げた。アジアの厳冬による需要の改善やドル安を理由に挙げている。ロイターが伝えた。
それによると、バークレイズは中国でのコロナの感染拡大が短期的なリスクになり、原油価格は下落もあり得るとした。一方、21年下期については強気を維持している。
世界各国でのコロナの感染拡大は輸送需要に深刻な影響を及ぼしているものの、少なくとも現時点では原油の需給に重大な影響を与えているようにはみえないとバークレイズは指摘している。
バークレイズは原油の供給について、石油輸出国機構(OPEC)とその他の主要産油国が21年4~6月期に合計で日量150万バレル、下期にさらに同150万バレル増やすと予想している。
また、ワクチン普及と財政出動により、輸送需要は21年末までに正常化すると予想している。
WTIは反落
世界でのコロナ感染者数の増加を受け、26日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)に上場するWTI先物で期近の3月限は前日比0.16ドル(0.3%)安の52.61ドルで終えている。
インターコンチネンタル取引所(ICE)に上場する北海ブレント原油先物で期近の3月限は0.03ドル(0.05%)高の55.91ドルで引けた。
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