マツダが4~6月期決算発表へ、コロナの影響如実に
マツダが31日に4~6月期決算を発表する。日産が赤字決算を発表しており、マツダもまたコロナの感染拡大による購買行動の後退の影響が注目される。
マツダ<7261>が31日午後に2020年4~6月期決算を発表する。日産自動車<7201>が28日に赤字決算を発表しており、マツダもまた新型コロナウイルスの感染拡大による購買行動の後退による影響が注目される。
市場の経常損益予想は620億円の赤字
マツダの4~6月期連結経常損益の市場予想は620億円の赤字。前年同期実績は91億3400万円の黒字だった。
マツダは5月の20年3月期決算発表時に見送った21年3月期の通期業績予想を4~6月期の決算発表に合わせて開示する予定。
販売台数は大幅減
4~6月期は販売が大きく落ち込んだ。世界販売台数は4月は前年同月比54.3%減。5月は中国での好調などで前月から戻しはしたものの、それでも29.2%減にとどまった。
6月は米国での4カ月ぶりのプラス転換や世界のほぼ全ての販売店での営業再開で11.0%減まで回復した。
世界生産台数は4月は同69.9%減となり、5月も62.9%減とほぼ同水準。3月下旬から本社工場と山口県の防府工場の国内2拠点で最大で30日間、一時あるいは終日稼働を停止。さらにタイ、メキシコの工場でも稼働停止やシフト削減などによる生産調整を行った。
6月は海外生産が5か月ぶりのプラスに転じており、世界ベースで40.1%減にまで持ち直した。
CX-9が米国で好調
米国で6月、クロスオーバーSUVの北米専用車種「CX-9」(国内未発売)の販売台数が同48.9%増の2727台と2カ月連続で増加した。
SUVは乗用車に比べて利幅が大きく、CX-9の場合、価格はエントリーグレードで300万円台後半とみられている。
マツダは「量から質」へと戦略転換を図っており、販売台数にSUVが占める割合は20年3月期に50%を超えた。コロナ禍で販売が落ち込むなか、CX-9のように稼げる車種が売れていることは注目に値する。
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