アップルの7~9月期決算、焦点はガイダンスに 慎重ながらも楽観か
アップルが29日に7~9月期決算を発表する。「iPhone 12」の発売が10月にずれ込んだことで、ハイライトはカンファレンスコールでの10~12月期ガイダンスになる可能性がある。
米アップル<AAPL>が29日の取引終了後に2020年7~9月期決算を発表する。次世代通信規格「5G」対応型スマートフォン「iPhone 12」の発売がコロナ禍で10月にずれ込んだことで、ハイライトはカンファレンスコールでの10~12月期ガイダンス(利益予想)になる可能性がある。
アップル関連情報サイトのアップルインサイダーが26日伝えたところによると、JPモルガンはガイダンスについて、引き続き予想を上回る楽観的な内容を見込んでいる。ただ、「iPhone 12 Pro Max」と「iPhone 12 mini」が未発売でセールスベロシティの見通しが限定的であるため、慎重なものになる可能性があるという。
JPモルガンは10~12月期のiPhoneの出荷台数見通しを従来の8350万台から8550万台に引き上げた。「iPhone 12 Pro Max」を含むiPhone 12のラインナップが需要を促進するとみているという。20年通年については従来の2億2510万台から2億3050万台に引き上げた。
JPモルガンはアップルの7~9月期について、コロナ禍でのテレワークでタブレット端末「iPad」やパソコン「Mac」への追い風が継続したとし、売上高を647億ドル、1株あたり利益を0.73ドルと予想する。いずれも市場予想の638億ドルと0.70ドルを上回る。
7~9月期のiPhoneの出荷台数は4200万台と予想。5G対応の新型iPhoneの発売を前に需要は控え目だったとの見方を示した。7~9月期は「iPhone SE」が全体の出荷の38%、「iPhone 11」が36%を占めたとみている。
JPモルガンはアップルの目標株価を150ドルで継続した。
ウェアラブル製品にも追い風
アトランティック・エクイティーズも26日付のリポートで、アップルの目標株価を150ドルとした。投資判断は「アンダーウェート(売り)」から「オーバーウェート(買い)」に引き上げている。
アップルはプレミアム家電ブランドを確立しており、競合するハイテク企業と同列に扱うよりは、高級消費財銘柄として評価すべきとアトランティックは指摘。アップルはデザインを通じて卓越したユーザーエクスペリエンスを提供することでプレミアム製品としての位置付けを獲得し、競合会社との差別化につなげたとの見方を示した。
シティも同日のリポートで7~9月期業績について市場予想よりもアップサイドを見込んでいるとし、在宅時間が長くなったことでiPadsやMac、ウェアラブル製品への需要が押し上げられたと指摘した。投資判断は「買い」、目標株価は125ドルで据え置いた。
26日の米株式市場でアップルは前週末比0.01ドル高の115.05ドルで引けた。
以下は本記事とは関係がありません。
アップルなどの株式CFD取引をお考えならIG証券で口座開設。デモ口座もご用意しております。
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。