ホシザキが年初来高値、不祥事前の9割近くまで戻す
・野村が目標株価引き上げ
・投資判断は「買い」継続
28日前場の東京株式市場で業務用厨房機器メーカーのホシザキ<6465>が年初来高値を更新した。株価は決算延期を伴った不祥事が発覚する前の水準の9割近くまで戻した。
午前11時29分時点で前週末比40円(0.44%)高の9120円で推移している。一時、0.66%高の9140円を付けた。
ホシザキの最初の不祥事は昨年10月30日に発覚。その前日の株価終値は1万280円だったが、発覚の当日に終値で1万を割り込み、これ以降、大台の回復には至っていない。今年の安値は3月11日の6680円。
直近の株価の支援材料は野村証券による目標株価の引き上げ。野村は先週、ホシザキの目標株価を9500円から1万500円に引き上げた。ホシザキの島根工場を今月に入り見学し、生産・品質管理の向上などの工場における内部統制強化への取り組みや、生産性向上への地道な現場の改善の姿勢が確認できたという。
また、野村はホシザキの投資判断を「買い」で継続した。
ホシザキは昨年の販売子会社ホシザキ東海の不適切取引を巡り、有価証券報告書の提出延期などを繰り返し、ガバナンスの不全が露呈した。また、販売子会社の不適切取引に関する第三者委員会の調査報告書でホシザキ北海道など4社でも不適切取引があったことが判明した。
ホシザキは5月下旬にコンプライアンスと内部統制を強化した再発防止策を発表。不祥事の責任を取って創業家出身の坂本精志会長が代表権を返上した。
ファンドの保有
一方、先月には米資産運用会社ファースト・イーグル・インベストメント・マネジメントがホシザキ株を大量保有していることが判明している。
ファースト・イーグルが関東財務局に提出した大量保有報告書によると、ホシザキ株の保有割合は発行済み株式総数の5.17%。保有目的は「投資顧問契約に基づく顧客資産の運用」としている。
ファースト・イーグルは欧米の年金基金などの資金を割安株に投資して長期保有することで知られる。
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