ブライトパスが一時ストップ高、iPS細胞由来の免疫細胞でがん治験との報道
・理研と千葉大グループが計画提出
・出来高はマザーズ首位
30日前場の株式市場でマザーズ上場でがん免疫治療領域の創薬ベンチャー、ブライトパス・バイオ<4594>が大幅高となっている。一時、値幅制限の上限(ストップ高)まで買い進まれた。iPS細胞から作った免疫細胞でがんを攻撃する治験計画を研究グループが提出したと伝わったことが材料になっているもよう。
午前11時15分現在、前日比34円(11.0%)高の343円で取引されている。値上がり率はマザーズ上銘銘柄で2位。
一時、ストップ高となる80円(25.9%)高の389円を付けた。
出来高も膨らんでおりマザーズでトップ、東証全体で14位となっている。
NHKは30日、NKT細胞と呼ばれるiPS細胞から作った免疫細胞を用いてがんを攻撃する新たな治療法の開発を進めている理化学研究所と千葉大学のグループが、実際の患者に細胞を移植する治験の計画を千葉大学の審査委員会に提出したと報じた。国の承認を目指す。すでに動物実験などで一定の効果が確認できたという。
グループはNKT細胞数千万個を患者に移植し、2年間かけて安全性や効果を確かめる方針。順調に承認されれば、今年の夏ごろに患者への移植を始めたいという。
ブライトパス・バイオは、理化学研究所の統合生命医科学研究センターが進めるNKT細胞由来のiPS細胞由来NKT細胞療法の技術開発と臨床応用に向けたプロジェクトに参画しており、がん免疫治療の進展が好感された。
リプロセルは反落
そのほかのiPS細胞銘柄では、ジャスダック上場で培養液などを開発する東大・京大発の創薬ベンチャー、リプロセル<4978>が朝方に年初来高値を更新した後、下げに転じた。今週に入り、29日まで3営業日続伸していた。
現在は26円(6.37%)安の382円で取引されている。出来高は東証全体で3位。
リプロセルは今年の春にも再生医療用のiPS細胞の製造受託サービスを製薬会社向けに開始するとの報道をきっかけに27日に急伸。さらに、大阪大学がiPS細胞から作った心臓の筋肉細胞のシートを重症心不全患者に移植する世界初の治療を実施したと発表したことを受けて翌28日も大幅高となり、そのまま30日朝まで買いが続いた。
今週に入ってからのリプロセルの上昇率は130%に及んだ。
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