ウーバー、終値で安値更新 ロックアップ解除後の売り続く
・創業者が同社株21%売却
・株価、公開価格から4割超下げる
12日の米株式市場で、配車サービスを手掛けるウーバー・テクノロジーズ<UBER>が反落し、終値で上場来安値を付けた。ウーバー株は新規株式公開(IPO)後に内部関係者や初期投資家の株売却を制限する「ロックアップ」が6日に解除されて以来、売り圧力にさらされている。
ウーバーの終値は前日比0.43ドル(1.58%)安の26.70ドル。
上場後の高値は6月28日に付けた47.08ドル。安値は今月6日の25.58ドル。
足元の株価は公開価格45ドルを4割超下回る。時価総額は上場初日の終値時点の700億ドル近くから、455億ドルまで減少した。
ロックアップ期間の終了により、ウーバーの発行済み株式17億株のうち4割を超える株式の売買制限が解除されたもよう。
これに伴い、ウーバーの共同創業者で前最高経営責任者(CEO)のトラビス・カラニック氏が信託の形で保有していた2030万株を売却したことが8日に規制当局に提出した申請書類で明らかになった。これは同社株の21%近くに相当し、金額では5億ドルを超える。
6四半期連続の赤字
ウーバーが今月4日発表した2019年7~9月期の最終損益は11億6200万ドルの赤字(前年同期は9億8600万ドルの赤字)だった。6四半期連続で最終赤字となる。
売上高は前年同期比30%増の38億1300万ドルだった。料理宅配サービス「ウーバーイーツ」の売上高が64%増となり、全体の伸びをけん引した。
ダラ・コスロシャヒ最高経営責任者(CEO)は4日の電話会見で、19年7~9月期に5億8500万ドルの赤字だった調整後EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)を21年までに通年で黒字化させるとの目標を示した。
ウーバーの筆頭株主はソフトバンクグループ<9984>。出資先のウーバーやスラック<WORK>の株安の進行に加え、シェアオフィス「ウィーワーク」を運営するウィーカンパニーの企業価値の低下などで、ソフトバンクGは19年7~9月期に主力のファンド事業で9702億円の損失(前年同期は3924億円の利益)が発生したと明らかにした。
13日前場の東京株式市場でソフトバンクGは11時16分現在、前日比2円(0.05%)高の4276円で推移している。
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