コンテンツにスキップする

外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

アマゾン株、収益改善で上昇も 26日決算発表 成長のカギはクラウド

アマゾンの2023年7-9月期決算は収益力改善が焦点。ただ、同時に成長性も示せなければ投資家の失望を買うおそれも。

出所:ブルームバーグ

アマゾン・コムが26日の取引時間終了後に発表する2023年7-9月期決算は収益改善を継続できるかが焦点となる。アマゾンは4-6月期決算で1株当たり利益(EPS)を大きく伸ばし、株価が上昇。アンディ・ジャシーCEOが力を入れるコスト削減の取り組みの結果、北米事業や国際事業の収益性が改善していることが奏功した。ただし9月以降の株価は下落傾向も目立つ。株価復活のカギはこれまで成長の原動力となってきたクラウド事業の再加速が握っているという側面もありそうだ。

アマゾンの2023年7-9月期決算は増収増益予想

アマゾンはアメリカ東部時間の26日午後5時30分(日本時間27日午前6時30分)から決算会見を開く。金融情報会社リフィニティブのデータによると、アマゾンの7-9月期決算は、総収入が前年同期比11.3%増の1414.21億ドル、1株当たり利益が前年同期の約2倍にあたる0.58ドルと予想されている。アマゾンは過去14回の四半期決算のうち、4回で総収入が市場予想を下回った。1株当たり利益では5回、市場予想をクリアできなかった。

アマゾン・コムの業績(総収入、1株当たり利益=EPS)の推移のグラフ


アマゾンの株価(AMZN)は赤字決算が2回あった2022年に49.6%下落。S&P500(SPX)の19.4%下落や、ナスダック総合指数の33.1%下落よりも悪い、厳しい値動きだった。一方、2023年に入ってからは株価は大きく上昇。10月18日の終値は128.13ドルで、2022年末比での上昇率は52.5%となっている。

リフィニティブによると、直近の株価と今後12か月の予想収益から算出される株価収益率(PER)は42.99倍。このところの収益改善により、60倍程度だった7月下旬の水準から低下している。ただ、依然として、クラウド事業で競合するマイクロソフト(28.64倍、MSFT)やアルファベット(21.10倍、GOOGL)よりは大きく割高だ。アナリストが提示する目標株価の平均は170.30ドルで、現状よりも3割ほど高い。53人のうち18人は強い買い、33人は買いを推奨。2人は維持を勧めている。

アマゾンの株価は前回決算後に上昇

アマゾンの株価は8月3日の4-6月期決算発表後に大きく値上がりし、翌日の終値は前日比8.27%高となった。北米事業の営業利益が2021年1-3月期以来の水準となる32.11億ドルに達したほか、国際事業の営業赤字の減少傾向がはっきりしてきたからだ。北米事業と国際事業を合算した営業損益は23.16億ドルの黒字で、8四半期ぶりに赤字から脱却した。ジャシー氏は物流網効率化などの成果だと説明しており、7-9月期決算でもこうしたコスト削減効果が利益を押し上げるかが注目点となる。

アマゾン・コムの北米事業と国際事業の営業損益の推移のグラフ

ただ、アマゾンの株価は9月半ば以降は下落傾向が目立っている。他の大手ハイテク銘柄と同様、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月20日に政策金利を高止まりさせる方向性を示し、金利の先高観が強まっていることが背景だ。10月18日の終値は年初来で1.5倍になっているとはいえ、8月末比では7.2%安となっている。

アマゾン・コムなど大手ハイテク株の2023年下半期の株価の推移のグラフ

こうした中で投資家の注目はアマゾンのクラウド事業の成長性にも集まる。クラウド事業の4-6月期の収入は前年同期比12.2%増で、ピークだった2021年10-12月期の水準(39.5%増)から3分の1以下に下がった。経済の先行き不透明感が強まる中、企業がクラウドサービスへの支出を減らそうとする傾向があるためだ。ジャシー氏は人工知能(AI)を活用したクラウド事業の強化を進めるとしており、コスト削減頼みに終わらない成長加速の道筋を描けるかが重要となりそうだ。

アマゾン・コムのクラウド事業の収入と伸び率の推移のグラフ

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IG証券の株式CFD

  • 世界12,000銘柄以上の株式トレードをCFDで提供
  • 日本、アメリカ、ヨーロッパを含む世界の株式を1株からリーズナブルにお取引
  • 世界の有名企業の株が取引可能

リアルタイムレート

  • FX
  • 株式CFD
  • 株価指数CFD

※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。

モーニングメール

ストラテジストによる「本日の予想レンジとトレンド」を毎朝※無料でお届け中! ※メール送信は基本的に月~金の平日を予定しておりますが、ストラテジストの都合により予告なく送信を行わない日がございますので、予めご了承ください

弊社の個人情報保護方針・アクセスポリシーにご同意の上、申し込みください。

こちらのコンテンツもお勧めです

IG証券はお取引に際してお客様がご負担になるコストについて明確な情報を提供しています。

FX/バイナリーオプション/CFDのリーディングカンパニー。IG証券について詳しくはこちら

その日の重要な経済イベントが一目でわかるカレンダー。「予想値」、「前回値」、「発表結果」データの提供に加え、国名や影響度によるイベントのスクリーニング機能も搭載。