AMD株価に40%超の上昇見込む声、ザイリンクス買収で協議との報道
米AMDがプログラマブル製品に強みを持つ米ザイリンクスの買収に向けて協議を進めているとの報道を受け、一部アナリストがAMD株価に40%超の上昇余地があるとの見方を示した。
米半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が、FPGA(演算回路を自由に書き換えられる半導体)などのプログラマブル製品に強みを持つ米ザイリンクスの買収に向けて協議を進めているとの報道を受け、一部のアナリストがAMD株価に40%超の上昇余地があるとの見方を示した。
双方は来週にも合意する可能性があるとの関係者の話を米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)が伝えた。この取引でザイリンクスの評価額は300億ドル超になる能性があるという。
この報道を受けて、9日の米株式市場でAMDは大幅に下落した。終値は前日比3.41ドル(3.94%)安の83.10ドル。一方、ザイリンクスは急伸し、14.95ドル(14.11%)高の120.94ドルで引けた。
ローゼンブラット証券は同日付のリポートで、納得がいく買収だとの見解を示し、AMDの目標株価を120ドルで再確認した。これは9日終値から44.40%上方の水準。投資判断は「買い」を継続した。
ザイリンクスの評価額については、中国のファーウェイ(華為科技)との取引の制限を巡る問題やデータセンターにおけるランピネスなどで株価が抑制されていることを考慮すれば妥当との見方を示した。
データセンター市場は過去数年間で大きく変化しており、米GPU(画像処理半導体)大手のエヌビディアによるイスラエルの通信機器メーカーのメラノックステクノロジーズの買収、ならびに英半導体設計大手アームの買収交渉もこうした流れで発生していると指摘した。
その上で、AMDの動きは戦略的であると同時に、CPU(中央処理装置)とGPUで構成される強力なポートフォリオのみでは長期的に存続するのに十分ではないとするデータセンターの力学に抗うために必要なものだと述べた。
ネットワーキング、アクセレレーション、ストレージにおける成長ベクトル、エッジでの強み、5Gやインダストリアル、自動車といったセグメントへの多様化などでザイリンクスはAMDにエクスポージャーをもたらすと指摘。こうした動きにより、AMDにとってアドレス可能な市場機会が増加するという。
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