AMD目標株価引き下げ、インテルのCEO交代で負の影響との見方
米半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)の目標株価を一部のアナリストが引き下げた。インテルの最高経営責任者(CEO)の交代がAMDの業績に負の影響を及ぼすとの見方を挙げている。
米半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)<AMD>の目標株価を一部のアナリストが引き下げた。インテル<INTC>の最高経営責任者(CEO)の交代がAMDの業績に負の影響を及ぼすとの見方を挙げている。
14日の株式市場でAMDは続落し、前日比0.99ドル(1.08%)安の90.79ドルで引けた。一時、1.45%安の90.45ドルまで下げた。
11日に付けた取引時間中の過去最高値99.23ドルから90.45ドルまでの下落率は8.85%に及ぶ。
一方、インテルはCEO交代を発表した13日に約7%高で取引を終了。14日も続伸し、2.30ドル(4.04%)高の59.25ドルで終えた。
インテルはパソコン向けCPU(中央演算処理装置)でAMDにシェアを奪われてきた。
インテルの発表によると、CEOのボブ・スワン氏が2月に退任し、後任にヴイエムウェアのCEOであるパット・ゲルシンガー氏が就く。
ゲルシンガー氏はインテルに30年間在籍。プロセッサの開発に携わり、2000~05年にインテルの最高技術責任者(CTO)を務めた。09年にインテルを退社している。
BMOのアナリストはリポートで、適切な人物が実権を握ればいかような変化がもたらされるかを何度も目の当たりにしてきたと指摘。その上で、短期的には大きな変化は見込めないものの、インテル在籍時の豊富な経験とヴイエムウェアを経営してきた手腕と持つゲルシンガー氏は、インテルが直面する困難ではあるが克服可能な課題に対処するのにふさわしい人物であると確信するとの見方を示した。
一方、AMDについては、リサ・スーCEOのもとで素晴らしい業績をあげており、株価もそれを映して上昇してきたと指摘。同時にインテルの業績不振もAMDの株価に影響を与えているとみていると述べた。
インテルの目標株価引き上げ
BMOはAMDの目標株価を80ドルから75ドルに引き下げた。投資判断も「マーケット・パフォーム(中立)」から「アンダーパフォーム(売り)」に下げている。
インテルについてはAMDと対照的に目標株価を50ドルから70ドルに、また投資判断を「マーケット・パフォーム」から「アウトパフォーム(買い)」に引き上げた。
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