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止まらない円安、ドル円は160円の再トライが焦点に、米国PMI速報値に注目

現在、外為市場では米ドル高と円安が同時に進行している。ドル円(USD/JPY)は159円の突破を意識する状況にある。今日は6月のアメリカ購買担当者景気指数(PMI)速報値が発表される。予想外に強い内容となれば米ドル高の要因となろう。ドル円が159円台へしっかりと上昇する場合は、節目の160.00を再トライするサインの一つとなろう。


この記事のポイント

・外為市場では円安が止まらず、ドル円は160円を視野に上昇、メキシコペソでも下落
・英中銀の利下げ期待が高まるもポンド円は201円台へ上昇、円安圧力の強さを示唆
・今日の注目材料は、6月のアメリカ購買担当者景気指数(PMI)速報値となろう
・ドル円の159円台維持は、節目の160円を再トライするサインとなろう


止まらない円安

20日の外為市場でも円安優勢の状況が続いた。米ドル高も重なりドル円(USD/JPY)はこの日、159円の手前まで上昇した(IGレートの高値は158.95レベル)

クロス円では、対メキシコペソでの下落幅が拡大した。今月2日に投開票されたメキシコの総選挙と大統領選挙の結果を受けて下落の圧力が高まっていたメキシコペソだが、この日は買い優勢の展開となった。

円安が重なり日本円は対ペソで、前日比0.8%下落した(下のチャートを参照)。

円相場の動向:6月20日

円相場の動向:6月20日 ブルームバーグのデータをもとに筆者が作成

円安圧力の強さを示唆するポンド円の上昇

イングランド銀行(以下では英中銀)は20日、金融政策委員会(MPC)を開いた。予想どおり7会合連続で政策金利の据え置きを決定した。

しかし議事要旨では、今回の据え置き判断が「微妙なバランスを取ったきわどい判断」であったとの見解が示された。これを受け短期金融市場では利下げ開始の時期について、MPC前に有力視されていた9月ではなく、8月にも英中銀が動く可能性を急速に織り込む状況にある。

英中銀の利下げ期待が高まっているにも関わらず、ポンド円(GBP/JPY)は201円台へ上昇している。昨日は、高値201.39レベルまで上昇する局面が見られた。

8月の利下げ期待が高まっても、ポンド円が上昇基調を維持している状況は、今の円安圧力の強さを示唆している。

今日以降もポンド円が上昇トレンドを維持する場合は、6月14日の高値201.61レベルを突破が焦点となろう。

この水準をも難なく上方ブレイクすれば、さらなる上値トライを想定しておきたい。

フィボナッチ・エクステンション100%の水準203.93レベルを上限と想定し、202円そして203円と節目の水準の攻防に注目したい。

ポンド円のチャート:日足 3月以降

2024年6月21日 TradingView提供のチャートで作成

今日の注目材料は米国の購買担当者景気指数(PMI)速報値

今日はアメリカの6月購買担当者景気指数(PMI)速報値が発表される。5月から総じて企業の景況感が後退する見通しとなっている。

現在、外為市場では再び米ドル高優勢の状況にある。米ドル相場の大まかなトレンドを示すドル指数(DXY)は、今月14日の高値105.80レベルを視野に入れる状況にある。直近の米長期金利も、4.2%付近で低下の基調が一服している。

このタイミングで6月のPMI速報値が予想以上に強い結果となる場合は、米ドル高がさらに進行することが予想される。

米国 購買担当者景気指数(PMI)の動向:過去1年間

米国 購買担当者景気指数(PMI)の動向:過去1年間 ブルームバーグのデータをもとに筆者が作成

ドル円、今日の展望とチャート分析

159円台への上昇と160円の再トライ

ドル円(USD/JPY)は昨日、高値158.95レベルまで上昇する局面が見られた。

日足のMACDはゴールデンクロスへ転じ、かつ上向きにある(下のチャート、緑矢印を参照)。米ドル高と円安が同時に進行している状況も考えるならば、今日の焦点は159.00の突破とこの水準の維持となろう(下のチャート、赤矢印を参照)。

ドル円の159円台維持の要因として注目したいのが、6月のアメリカPMI速報値である。反落の局面でドル円が159円台を維持する場合は、節目の160.00レベルを再びトライするサインの一つと想定しておきたい。

ドル円のチャート:日足 23年12月以降

ドル円のチャート:日足 23年12月以降 TradingView提供のチャートで作成


反落局面での注目ポイント

一方、6月のPMI速報値が米ドル安の要因となる場合は、ドル円(USD/JPY)の下値トライを想定しておきたい。

ドル円の反落局面で最初に注目したいのが、158.20レベルの攻防である。このチャートポイントは「サポート転換」を意識する水準である。テクニカルの面では、直近高安のフィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準(158.17レベル)にあたる(レポート掲載時点)。158.20の下方ブレイクは、158.00をトライするサインとなろう。

ドル円が158円をも下方ブレイクする場合は、157.60レベルまでの反落を警戒したい。すぐ上の水準157.70レベルは、フィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準にあたる(レポート掲載時点)。

1時間足のストキャスティクスとRSIは買われ過ぎの水準での推移が続いている(下のチャート、赤矢印を参照)。特にRSIではその傾向が顕著である。

ドル円は上値トライを意識する状況にあるが、さえない経済指標が米ドル安のトリガーとなれば、短期的かつ突発的なドル円の下落相場を警戒する局面にある。

ドル円のチャート:1時間足 6月12日以降

ドル円のチャート:1時間足 6月12日以降 TradingView提供のチャートで作成

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