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さらに輝くNY金、銀価格にも輝きが戻り始める、FOMC議事要旨に注目

米ドル安が止まらない。ドル指数は年初来安値を更新し、節目の100ポイントが視野に入る。米ドル安の進行を受けゴールドの先物価格(12月物)は20日、一時2570.4ドルと中心限月として最高値を更新した。スポット価格も2531ドルまで上昇する局面が見られた。出遅れ感のある銀価格も節目の30ドルが視野に入る。目先、注目しておきたいそれぞれの上値目途は?

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記事のポイント

・止まらない米ドル安、ドル指数は年初来安値を更新
・NY金は最高値を更新、スポット価格は2つのテクニカルラインが焦点に
・銀価格も米ドル安に反応、30ドル突破とさらなる上値トライに注目


止まらない米ドル安

米ドル安が進行、ドル指数は年初来安値を更新

米ドル安が止まらない。9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)を境に、連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策が緩和サイクルへ転じる可能性が意識されていることで、米債市場では長期金利の3.8%割れが視野に入る。

8月以降の米ドル相場は金利の低下に連動し、一部の新興国通貨を除き主要通貨で米ドル安が進行している。

米ドル相場:8月のパフォーマンス

米ドル相場:8月のパフォーマンス ブルームバーグの為替データで筆者が作成 / 8月20日時点


米ドル相場の大まかなトレンドを示すドル指数(DXY)は本日の東京時間に101.31レベルまで下落し、年初来安値(101.34)を更新した。

日足のMACDとモメンタムの動向を考えるならば、ドル指数は調整の反発を挟みながらさらに下値を目指す可能性がある。昨年12月28日の安値100.62レベルをも下方ブレイクする場合は、節目の100ポイントのトライを意識する展開となろう。

ドル指数が100ポイントをも下方ブレイクすれば、昨年7月14日の安値99.58のトライを意識することになろう。

ドル指数:日足 23年7月以降

ドル指数:日足 23年7月以降

出所:TradingView

FOMC議事要旨

今日は米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表される。インフレの鈍化傾向と労働市場の軟化を意識し、FOMC参加者のコンセンサスが「緩和サイクル」にあることが判明すれば、外為市場では米ドル安がさらに進行することが予想される。

ドル指数(DXY)は、上で述べたサポート水準をトライおよび下方ブレイクの展開を想定しておきたい。

さらに輝きが増すNY金

2つのテクニカルラインと2,600ドルのトライ

昨日のIGコモディティレポートで述べたとおり、NY金価格は米ドル安の進行が上昇要因となり、最高値圏での攻防を維持している。

昨日の市場では、先物価格(12月物)が一時1トロイオンス2,570.4ドルと、中心限月として最高値を更新した。

そして、IGコモディティレポートで注目している金価格(XAU)は、高値2,531まで上昇する局面が見られた。昨日のレポートで取り上げたフィボナッチ・エクステンション100%の水準2,543レベルが早くも視野に入るムードにある。

今日以降も米ドル安の進行が続き2,543レベルを完全に上方ブレイクする場合は、もう一つのフィボナッチ・エクステンション161.8%の水準2,565レベルが視野に入ろう。

上で述べた2つのテクニカルラインを難なく突破する場合、金価格は2,600ドル台への上昇が焦点として浮上しよう。

金スポット価格:日足 24年6月下旬以降

金スポット価格:日足 24年6月下旬以降

出所:TradingView

5日線と10日線の維持

日足のMACDは金価格(XAU)が強気地合いにあることを示唆している。一方でモメンタムには、強気相場の勢いに陰りが見られる。FOMC議事要旨がタカ派的な内容と捉えられる場合は、米長期金利の反発と米ドルの買戻しが予想される。このケースでは、金価格の調整相場(反落)を想定しておきたい。

金価格の反落局面では、昨日のIGコモディティレポートで取り上げた5日線(今日現在2,509レベル)と2,484前後の攻防に注目したい(上の日足チャート、緑ラインを参照)。

2,480台には本日、10日線が上昇している(2,483レベル、上の日足チャートの青ラインを参照)。10日線は8月9日以降、サポートラインとして意識されている。

NY金、注目のチャート水準

上値の水準(レジスタンス)

・2,565:エクステンション161.8%
・2,543:エクステンション100%
・2,531:8月20日の高値

下値の水準(サポート)

・2,509:5日線
・2,484:7月17日の高値
・2,483:10日線


銀価格にも輝きが戻りつつある

ようやく米ドル安を意識する状況に

金価格(XAU)に遅れ、銀のスポット価格(XAG))も8月中旬を境に、ようやく米ドル安を意識する状況へ転じている。

中国の景気不安による産業用途としての銀需要の不透明感は銀価格の重しとなろう。しかし、米ドル安の進行に反応し始めた今の状況を考えるならば、短期スパンでは上値のトライを意識する局面にある。

銀スポット価格とドル指数:24年7月以降

銀スポット価格とドル指数:24年7月以降 ブルームバーグのデータで筆者が作成

節目の30ドル突破と新たな上値の水準

銀のスポット価格(XAG)は50日線の突破に成功した。現在は節目の30ドルをトライしている(下のチャート、赤矢印を参照)。日足のMACDはゼロラインを上回る状況にある(下のチャート、緑矢印を参照)。ようやく米ドル安を意識する状況へ転じていることも考えるならば、銀価格の30ドル突破を想定しておきたい。

銀価格が30ドル台の攻防へシフトする場合は、2つのテクニカルラインの攻防に注目したい。一つは、7月11日の高値と8月安値のフィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準30.49レベルである。この水準は、上値の抵抗ラインへ転換する可能性がある。

銀価格が30.50レベルを完全に突破する場合は、31ドルを視野に上昇幅の拡大を予想する。このケースでは、もう一つのフィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準31.07レベルのトライそして上方ブレイクが焦点として浮上しよう。

31.07レベルをも上方ブレイクする場合は、7月17日の高値31.74のトライ(全戻し)が視野に入ろう。

銀スポット価格:24年5月以降

出所:TradingView

50日線の維持

20日の日足ローソク足は、長い上ヒゲでの上影陰線だった。30ドル手前という状況も考えるならば、短期的な銀価格(XAG)の調整相場も意識しておきたい。

銀価格の反落局面では、50日線の維持が最初の焦点となろう。この移動平均線は今日現在、29.10レベルで推移している(上の日足チャート、緑ラインを参照)。

銀価格が50日線を下方ブレイクする場合は、10日線のトライが焦点として浮上しよう。この移動平均線は今日現在、28.53レベルで推移している(上の日足チャート、青ラインを参照)。

NY銀、注目のチャート水準

上値の水準(レジスタンス)

・31.74:7/17高値、全戻し
・31.07:リトレースメント76.4%
・30.49:リトレースメント76.4%
・30.00:節目の水準、8/20高値

下値の水準(サポート)

・29.10:50日線
・28.53:10日線


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