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目先の焦点は日銀イベント 円高の加速を警戒

円高主導でドル円は127円台の攻防へシフトしている。目先の注目イベントは日銀金融政策決定会合となろう。黒田日銀がもう一段の政策修正に動く場合は円高の加速によりドル円は126円台の攻防が焦点となろう。詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

目先の焦点は日銀イベント 円高の加速を警戒


【サマリー】
・米国のインフレはピークアウトが鮮明に
・金融引き締めの長期化に対する思惑の後退で米金利の低下と米ドル安が進行
・今週の注目イベントは日銀金融政策決定会合 円高の加速を警戒
・ドル円がさらに下落する場合は126円の維持が焦点に


米金融引き締め長期化の思惑が後退

ピークアウトする米国のインフレと低下基調の米金利
今年に入り発表された米インフレ関連の経済指標は、いずれもピークアウトを示す内容が続いた。

インフレ懸念の後退は、連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ政策の停止とその先にある利下げ政策への転換を各市場の参加者に意識させている。

米債市場では利回りの低下基調が続いている。長期金利(10年債利回り)は3.4%の水準を維持してはいるが、今週18日の12月生産者物価指数(PPI)でもインフレの鈍化傾向が確認される場合は、米長期金利の下押し圧力がさらに強まる要因となろう。

米ドル安のさらなる進行を想定
米金利の低下トレンド受け、外為市場では米ドル安が進行している。年初来のパフォーマンスを確認すると、先進国通貨や新興国通貨を問わず、幅広い通貨に対して米ドル安となっていることが分かる。米ドル相場のトレンドを示すドルインデックス(DXY)は現在、102ポイントを試す状況にある。

パウエルFRBは金融引き締め政策(利上げの継続と高い水準での政策金利の維持)を志向している。だが、市場の方は、上で述べたとおり逆の状況(利上げの停止と年後半の利下げ)を想定している。

ゆえに米金利の低下トレンドは今後も続く可能性が高く、米ドル相場もこの動きに追随する展開が予想される。

ドルインデックスが102ポイントの水準を完全にブレイクする場合は、昨年5月30日の安値101.29レベルを視野に下落幅の拡大が予想される。

米ドル相場の動向:年初来のパフォーマンス

米ドル相場の動向:年初来のパフォーマンス 為替データ:Bloomberg / 基準日:22年12月30日


米長期金利とドルインデックスの動向

米長期金利とドルインデックスの動向 チャート:Bloomberg / 日足(22年11月~)

日銀イベントの思惑と円高の加速

円高主導でドル円は下落トレンドを形成中
ドル円(USDJPY)は先週13日、昨年5月以来となる127円台へ下落する局面が見られた(IGレートの安値127.45レベル)。

現在の下落トレンドは米ドル安と円高、どちらの影響をより大きく受けているのか?この点についてクロス円も含めた円相場のパフォーマンスで考えてみると、年初来から円相場全体で円高優勢の展開となっていることがわかる。現在のドル円の下落トレンドは、円高の影響によるところが大きい。

円相場の動向:年初来のパフォーマンス

円相場の動向:年初来のパフォーマンス 為替データ:Bloomberg / 基準日:22年12月30日

政策修正の思惑と円高の加速
「日銀がさらに政策の修正に動くのではないか?」-市場が抱くこの思惑が円高の主因となっている。ゆえに目先は、17~18日に開催される日銀金融政策決定会合の内容に市場参加者の関心が集中するだろう。

1月12日に読売新聞が、「日銀、大規模緩和の副作用点検へ…年末の政策修正後も市場金利にゆがみ」と報じた。この報道をきっかけに政策修正の思惑が再び高まり、国内の長期金利は上限の0.5%を突破する状況が見られる。

一方、米金利は上で述べたとおり低下のトレンドにあるため、日米金利差の縮小幅は拡大している。この動きに連動しドル円(USDJPY)の下落幅も拡大。週明けも127円台でスタートし円高優勢の状況が続いている。

日米利回り格差とドル円の動向

日米利回り格差とドル円の動向 チャート:Bloomberg / 日足(2022年10月~)

ドル円の展望とチャートポイント

円高が加速する場合は126円の攻防が焦点に
ドル円(USDJPY)の日足チャートを確認すると、50日線(MA)が200日線(MA)を下方にブレイクしデッドクロスが示現している。そしてMACDは地合いの弱さを示すトレンドが続いている。テクニカルの面でもドル円の弱気相場を示唆する動きが見られる。

上で述べたとおり円高の加速が予想される状況にあることも考えるならば、今週のドル円は引き続き下値を模索する展開を想定しておきたい。

目先の焦点は、先週13日の安値127.45レベルのブレイクとなろう。週明けオセアニア時間のドル円は127.80レベルでスタートした(IGレート)。円高トレンドが続いていることを考えるならば、ドル円は一気に126円台へ下落する可能性がある。

126円前半の水準は、昨年5月の調整(反落)局面で相場をサポートした経緯がある。このためIG為替レポートでは、「126円の攻防」を重要な焦点として何度か取り上げてきた。

円高の加速でドル円が126円をもあっさりと下方ブレイクする場合は、22年高安のフィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準122.56レベルを視野に下落幅の拡大を警戒したい。

反発局面での焦点
一方、ドル円(USDJPY)が126円より上の水準の維持に成功する場合は、サポートからレジスタンスへ転換するムードが見られる129.50レベルの攻防に注目したい。この水準の突破に成功する場合、次の焦点は130円台への再上昇となろう。

しかしドル円が反発しても、それは調整相場で終わるだろう。よって、反発の局面では常にドル円の戻り売りを意識しておきたい。

ドル円のチャート

ドル円のチャート チャート:TradingView / 日足(2022年~)

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