好決算のクボタは続伸、過去最高決算の横浜ゴムは急騰
クボタの株価は、過去最高の利益予想を受けて上昇した。横浜ゴム株式会社の株価も、過去最高の売上と利益を計上したことで急騰した。
クボタ(6326)の株価は、2月14日の決算発表を受け続伸している。2月21日の終値で、株価は年初来で約15%上昇した。横浜ゴム(5101)も2月17日に発表した過去最高の決算を受け、株価が急上昇した。
日経平均株価は、2月第4週に控えたFOMC(連邦公開市場委員会)の議事録の公表と日本銀行総裁候補者に対する衆院での所信聴取と質疑によって、全体として動向が不安定だ。トレーダーや投資家は、2月1日と2日に開催されたFOMCの議事録の公表に期待を示している。また、2月24日(金)には、日銀総裁候補の植田和男氏らに対する所信聴取と質疑が衆院で行われる予定で、これは日本株の株価に大きく影響するとみられている。投資家は、日銀の金融政策が間もなく変更されるのではないかと注意深く動向を観察している。FOMCの会合以降、円安が進み、米ドル/円相場は現在134円台で取引されている。
クボタは過去最高益更新の見通し
クボタの主な事業は、農業機械、エンジン、建設機械などの生産と提供である。また、水環境事業では、パイプ関連製品の製造や水処理技術の開発に従事する。さらに、環境事業では各種社会インフラ関連製品も提供する。
2月14日の同社の発表によると、2023年12月期の連結純利益は前期比19.1%増の1860億円となる見通しだ。同社は欧米での建設機械販売が好調で、将来の収益に期待した投資家の買い付けが進んでいる。
1月4日に1,780円の安値で取引を終えて以来、同社の株価は大きく上昇している。決算発表後の2月15日には2,063円50銭で始まり、その後も堅調に推移し、2月21日には2,088円で取引を終えた。
横浜ゴムは昨年の売上・利益が過去最高を記録し、株価が急伸
横浜ゴムは2月17日に2022年度決算を発表した。同社の売上高は前年度比約28.3%増の約8605億円、利益は同12.8%増の約701億円を記録し、いずれも同社の通期業績として過去最高となった。
同社は、自動車、トラック、バス、建設車両、産業車両向けのタイヤチューブ、アルミホイール、自動車用品の製造を手掛けるほか、コンベヤベルト、ホース、フェンダー、航空宇宙関連製品も製造する。
売上・利益が過去最高を記録した要因には、ADVANブランド製品の販促キャンペーンが夏場に成功したこと、農業用タイヤやその他のオフハイウェイタイヤのビジネスが好調だったこと、同社のプロダクトミックス改善や国内外市場での値上げなどがある。同社の売上は特に北米で好調であり、当年度は円安がこれを後押しした。経営陣は、2023年通期も過去最高の売上と利益を達成すると予想しており、売上高は4.6%増の9000億円、営業利益は6%増の730億円、配当は1株当たり年間67円を見込んでいる。
このニュースは投資家に好印象を与え、同社の株価は2月20日に前日の終値から10.2%、226ポイント急騰し、2月21日は5.4%上昇して2,573円で取引を終えた。
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