ポンドドルの短期な展望 / ユーロドルもレンジ相場の攻防へ
今日のポイント:『ポンドドルは通商協議の結果待ち。1.31-1.34をコアレンジとした売り買いが交錯相場を想定したい。ユーロドルも1.2050-1.2180レンジで売り買いが交錯する展開を予想。両通貨ペアのチャートポイントについて』。詳細はマーケットレポートをご覧ください。
ポンドドルの短期な展望
昨日の米ドル相場は、対先進国通貨では売り優勢の展開となった。一方、対新興国通貨では米ドル買い買い優勢の展開となり、明確なトレンドは見られなかった。
今日から明日にかけてFOMCが開催される。内容を見極めたいとの思惑から、本日の主要な通貨ペアは狭いレンジで売り買いが交錯する展開が予想される。
昨日、先進国通貨の中でも英ポンド(以下ではポンド)に対して最も米ドル安が進行した。英国とEUの間で通商協議が継続されることがサポート要因になったとの報道がある。
ポンドドルは一時1.34台を回復する局面が見られた。しかし、日足ローソク足の形状を確認すると、長い上ヒゲが示現している。この状況は、協議継続を理由とした投機的なポンド買いであったことがうかがえる。
現在のポンド相場は、『双方の合意』というヘッドラインが流れてこない限り、下値をトライする展開を警戒すべき局面にある。
しかし、先週と比べると下落幅が限定的となる可能性が出てきた。この点を示唆しているのが、市場参加者の短期予測を反映するリスクリバーサル(1週間)の反転の兆しである。これが一時的な現象である可能性は否定できないが、実勢相場ではフィボナッチ・リトレースメントの38.2%―50.0%ゾー(1.3195-1.3276のゾーンン)で下値がサポートされる状況が続いている。
また、11日の急落時には1.31台の維持にも成功し、短期サポートラインを維持し続けている。
これらの状況を総合的に考えるならば、協議の結論が出るまで目先のポンドドルは、1.31-1.34を中心としたコアレンジで売り買いが交錯する可能性がある。
ポンドドルのチャート
ユーロドルもレンジ相場の攻防へ
一方、ユーロドルもレンジ相場のムードが出ている。
リスクリバーサル(1週間)を確認すると、ポンドドルと同じく反転している。この動きは、通商協議に対する期待の他、ユーロドルが米ドル安にサポートされる可能性を通貨オプション市場の参加者が意識していることを示唆している。
FOMCが控えていることを考えるならば、本日のユーロドルは1.2050-1.2180をコアレンジと想定した売り買い交錯の相場が予想される。
株高のみのリスク選好相場が続くならば、1.2180のトライを予想する。1.2180のブレイクは1.2200トライのシグナルとなろう。だが、予想変動率(1週間)が再び低下していることを考えると1.22台へ一気に乗せてくる可能性は低い。
一方、FOMCを前に米株が利益確定売りなどの理由で崩れるならば、1.21割れの展開を予想する。
米株の下落幅が拡大するならば、ユーロドルは1.2050を視野に下値をトライする展開が予想される。なお、1.2180にはオファーが観測されている。1.2050、1.2120および1.2100にはビッドの観測あり。
ユーロドルの短期予測
ユーロドルのチャート
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