米金利の高止まりで加速する米ドル高 / ドル円とポンドドルの焦点
今日のポイント:『米金利の高止まりで米ドル高トレンドが続いている。ドル円とポンドドルは金利にらみの展開が続こう。今日のチャートポイントは?』詳細はマーケットレポートをご覧ください。
米金利の高止まりで加速する米ドル高
昨日の海外外為市場では米ドル高が加速した。
ドル円は高値108.94レベルまで上昇する局面が見られた。一方、ユーロドルは、昨年11月24日以来となる1.1842まで米ドル高が進行した。
新興国通貨では、トルコリラとブラジルレアルでの米ドル高が目立った。
米ドル高が加速している最大の要因は、米金利の上昇にある。
米長期金利(10年債利回り)は、1.6%前後で高止まりの展開となっており、実質金利もこの動きに追随してマイナス幅が縮小傾向にある。直近の米実質金利の反発は、米ドル相場のサポート要因となっている。
米金利の動向
ドル円の焦点
現状、ドル円は米金利の上昇に追随する展開となっている。この点をドル円と日米の金利差の動きで確認すると、トレンドが一致していることがわかる。
米金利の上昇トレンドが続く一方、国内金利の上昇幅は抑制された状況にある。よって、目先は金利差の拡大が続く可能性があり、かつ両市場の相関性の高さも考えるならば、今日のドル円も米金利にらみの展開となろう。
ドル円と日米金利差の動向
ドル円がさらに上値をトライする場合、目先の焦点は109.00レベルの攻防となろう。
2015年以降のドル円のトレンドを確認すると、アベノミクスの高値125.85を起点とした長期レジスタンスラインが109円とクロスしていることがわかる。
このラインは、2015年から続くドル円の下落トレンドを象徴するラインである。そのレジスタンスラインがトライアングルの上限であることも考えるならば、ラインの上方ブレイクは、2015年以降のトレンドが転換するシグナルの一つとなる。
リスクリバーサル(1週間/1ヶ月)が上昇基調にあることを考えるならば、現時点ではレジスタンスラインの突破を意識したい。
109円台の攻防へシフトする場合は、110円台への到達が次の焦点となろう。昨年の6月に付けた高値109.86の突破は、110円トライのシグナルと想定したい。
一方、目先の下値の焦点は109円台を維持できるかどうか?この点に注目したい。
ドル円のチャート
ポンドドルの焦点
昨日取り上げたユーロドルは21日MAを下方ブレイクして以降、このMAで上値が抑制され、節目の1.20をあっさり割り込む展開となっている。
ユーロドルのトレンドは明らかに転換しているが、同じ欧州通貨であるポンドは対米ドルでトレンドが転換するかどうかの分岐点にある。
ユーロポンドで下落基調(ユーロ売り/ポンド買い)が続いていることやポンド円が150円台で高止まりしている状況を考えるならば、ポンド相場の地合いは未だに強い。
しかし、ポンドドルは緩やかな下落トレンドを辿り、昨年の12月以降、相場をサポートし続けてきた50日MAをトライする展開となっている。
3月以降のポンドドルと米英金利差の動向を確認すると、これまでとは違い両市場の相関性が高まっていることがわかる。
この状況が続く可能性を重視するならば、ドル円と同じくポンドドルも目先は金利にらみの展開が続こう。
米金利の上昇幅が英金利のそれを超える状況が続くならば、50日MAのブレイクを予想する。このケースでは、昨年5月18日安値1.2073を起点としたサポートラインを視野に緩やかな下落トレンドが続くことを想定したい。このラインは今日現在、1.3437で推移している。
一方、目先の上値の焦点は、1.40台への再上昇となろう。相場の上昇が抑制され上ヒゲが示現した3月4日の高値1.4016の攻防となるかどうか?まずはこの点に注目したい。
ポンドドルと米英金利差の動向
ポンドドルのチャート
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
IG証券のFXトレード
- 英国No.1 FXプロバイダー*
- 約100種類の通貨ペアをご用意
* 英国内でのCFDまたはレバレッジ・デリバティブ取引(英国でのみ提供)での取引実績において、FX各社をメイン口座、セカンダリー口座として使用している顧客の割合でIGがトップ(Investment Trends UKレバレッジ取引レポート 2022年6月)
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。