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7月米CPIでより注目しておきたいこと / ユーロ円とポンド円の注目ポイント

今日の注目材料は7月の米消費者物価指数(CPI)。注目ポイントは、7月CPIがインフレリスクを意識させる内容となる場合の米国市場の反応。リスク回避相場となる場合はクロス円での円高を警戒したい。特にユーロ円とポンド円の動きに注目。その理由は?詳細はマーケットレポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

7月米CPIでより注視しておきたいこと


【サマリー】
・7月米CPIがインフレリスクを意識させる場合の焦点について
・10年と2年の長短金利差だけでなく、10年と3ヶ月のそれにも注目
・強い米CPIが確認される場合は「米株安→クロス円での円高」に要注意
・21日線の攻防にあるユーロ円とポンド円の焦点について


・7月米CPIがインフレリスクを意識させる場合の焦点

9日の米債市場では利回りが小幅に反発するも大きな変動は見られず、10日の7月米消費者物価指数(CPI)待ちムードとなっている。

7月米CPIの結果次第で、今日の米国市場(株式市場 / 債券市場)と米ドル相場のトレンドが大きく左右されるだろう。

筆者が注視するのは、7月米CPIの内容がインフレリスクを意識させる場合の米国市場の反応である。この展開(インフレリスクが意識される展開)となる場合、米債市場では連続大幅利上げの可能性が強く意識され、金融政策の方向性を織り込んで動く2年債利回りの上昇が予想される。

注目すべきは、将来の景気動向を織り込んで動く10年債利回りの反応である。強い7月米CPIを受け低下で反応する場合、米経済の先行きリスクを強く意識するシグナルとなる。ゆえに「逆イールド」の状況がさらに進行しよう。

また、3か月物利回りの動きにも注目しておきたい。連続大幅利上げの可能性は短期ゾーンの利回りの上昇要因となり得る。10年債利回りと2年債利回りにおける金利差の逆転だけでなく、10年債利回りと3ヶ月利回りでも「逆イールド」の状況に向かうトレンドが加速する場合(または実際に逆イールドの状況に陥る場合)、米国経済の先行きリスクを各市場参加者に意識させる要因となり得る。

米国債利回り:長短金利差の推移

米国債利回り:長短金利差の推移 ブルームバーグのデータより作成 / 日足(2021年以降)

・「米株安→クロス円での円高」に要注意

7月米CPIが強い内容となる場合、外為市場ではクロス円での円高圧力の高まりを想定しておきたい。米大手半導体企業のエヌビディアとマイクロン・テクノロジーはさえない売上高見通しを発表した。大手2社の厳しい見通しを受け、好決算だったテキサスインス・インスツルメンツを含めた半導体株全般で下落の圧力が高まっている。

このタイミングで7月米CPIが「インフレのリスク→連続大幅利上げのリスク→景気の後退リスク」を意識させる内容となれば、米国株が再び不安定になる可能性がある。

なお、米国株のトレンドを示すS&P500指数(SPX)の動きを確認すると、4,200ポイント手前の水準がレジスタンスへ転換する可能性が出ている。

米国株が崩れる場合は、上述したとおりクロス円を中心に円高の圧力が高まる展開を警戒しておきたい。

特に21日線(MA)で反発が止められているユーロ円(EURJPY)やポンド円(GBPJPY)では、下落幅が拡大する可能性がある。リスク回避の円買いに加えて、「強い7月米CPI→インフレのリスク→米大幅利上げの可能性が上昇→米ドル買い」により、ユーロドル(EURUSD)とポンドドル(GBPUSD)の下落幅が拡大する可能性があるからだ。

S&P500指数のチャート

S&P500指数のチャート TradingView 日足(年初来)

21日線の攻防にあるユーロ円とポンド円

・ユーロ円の注目ポイント

反発基調にあるユーロ円(EURJPY)だが、昨日は21日MA(今日現在138.26レベル)で上昇が止められた。7月25日以降、この移動平均線はレジスタンスラインとして意識されている。テクニカルの面で攻防分岐にある中、上で述べたように7月米CPIが米株安要因となる場合は、21日MAが強固なレジスタンスラインとして今後意識される可能性が出てくる。そのような展開となれば、ユーロ円の反落を想定しておきたい。

実際にユーロ円が下値をトライする場合、目先の焦点は137.00レベルで反転するかどうか?この点にある。6月下旬以降の下落局面では、137.00レベルがサポートポイントとして意識された。

ユーロ円があっさりと137円を下方ブレイクする場合、次の下値焦点は133.50レベルである。5月中旬と8月2日にこの水準を下方ブレイクする局面が見られるも、すぐに買戻しが入り反発している。三度同じ状況が確認されるならば、重要サポートポイントとしてしばらく意識される可能性があろう。

一方、7月米CPIの結果を受け米金利が低下する一方で米国株が上昇する場合(このケースではインフレリスクが後退していることが予想される)、ユーロ円の21日MAブレイクを想定しておきたい。

このケースでの焦点は、140.00のトライ&ブレイクである。139.00そして139.50レベル(7月27日高値)を突破する場合は、140.00トライの展開を意識したい。

ユーロ円が140円台へしっかりと乗せてくる場合は、短期レジスタンスライン(今日現在140.85レベル)の攻防が焦点として浮上しよう。

ユーロ円のチャート

ユーロ円のチャート TradingView 日足(今年5月以降)


・ポンド円の注目ポイント

ユーロ円(EURJPY)と同じく、ポンド円(GBPJPY)も21日MAで反発基調が止められている。日足ローソク足を確認すると長い上ヒゲが示現しており、この移動平均線での売り圧力の強さを示唆している。

ユーロ円と同じく、今日のポンド円も7月米CPIと米国市場の反応でトレンドが左右されるだろう。上で述べたように米国株が崩れる場合は、ポンド円の下値トライー具体的には短期サポートライン(今日現在161.90レベル)のトライ&ブレイクを想定しておきたい。

ポンド円が短期サポートラインを下方ブレイクする場合は、8月に入りサポートポイントとして意識されている161.10レベルの維持が焦点として浮上しよう。

この水準(161.10レベル)をもあっさり下抜ける場合は、節目の水準でありレンジの下限でもある160.00、または5月12日安値155.60レベルを視野に下落幅の拡大を警戒したい。

一方、ポンド円が21日MAの突破に成功する場合は、短期レジスタンスライン(今日現在165.35レベル)の攻防が次の焦点となろう。

ポンド円のチャート

ポンド円のチャート TradingView 日足(今年3月以降)

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