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FOMCの注目ポイントはガイダンスだが /ドル円とポンドドルの注目ポイントについて

7月FOMCの注目ポイントはガイダンス(9月以降の利上げペース)にある。しかし、予測困難な経済情勢と政策の柔軟性を確保することを理由に、パウエルFRBは今回のFOMCでガイダンスを示さない可能性がある。ドル円とポンドドルの短期的な展望は?上下のチャートポイントは?詳細はマーケットレポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

FOMCの注目ポイントはガイダンスだが


【サマリー】
・7月FOMCの注目ポイントはガイダンス
・パウエルFRB議長 具体的なガイダンスの提供を避けるとの見方も
・ドル円の短期展望とチャートポイントについて
・ポンドドルの短期展望とチャートポイントについて


・予想通りの利上げ幅なら米ドル安を予想

外為市場の参加者の関心は、連邦公開市場委員会(FOMC)の内容に集中している。

利上げ幅は0.75ポイントが有力視されている。市場もこの点は織り込んでおり、予想通りの利上げ幅ならば、米国市場は金利の低下、株高で反応することが予想される。

米国市場が予想通りの展開となれば、外為市場のファーストリアクションは米ドル安になると予想する。


・注目ポイントはガイダンスだが

今回のFOMCの注目ポイントは、将来の金融政策の方向性を示すガイダンスを提供するかどうか?この点にある。

連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がインフレリスクに言及し、次回のFOMC(9月20~21日開催)でも大幅利上げの可能性が残ることを明確に示唆する場合は、上で述べた予想とは逆の動きー米金利の上昇、米株安、米ドル高の展開が予想される。

しかし、FOMCに関する米メディアの報道では、今回のFOMCでパウエルFRBは、具体的なガイダンスをあえて示さないとの見方が見られる。その理由は、政策の柔軟性を確保することにある。
具体的には、インフレの予想が難しく経済の先行き不透明感が強まるなか、あえてガイダンスを示さないことで政策の柔軟性ー今後の経済指標の内容次第で大幅利上げのスタンスを維持することも、そのスタンスを後退させることもできるようにする状況―を確保することを重視する可能性がある。

また、9月以降の利上げ幅についてFRBメンバーの意見が割れる場合は、ガイダンスを示すこと自体難しいとの見方もある。

いずれにせよ、予想通りの利上げ幅(0.75ポイント)とパウエルFRBが具体的なガイダンスを示さない場合は、冒頭で述べた予想ー米金利の低下、米国株の上昇、米ドル安の展開を予想する。


ドル円の短期展望とチャートポイント

・21日線の“レジスタンス化”

昨日のドル円(USDJPY)は、米金利の反発とリスク回避(米株安)による米ドル買いにサポートされ、136.97レベルまで上昇する局面が見られた。しかし日足チャートを確認すると、21日線(MA)で上値が止められていることがわかる。

今回のFOMCが米ドル高イベントとなれば、ドル円は21日線を突破するだろう。このケースでは、直近高安の半値戻し137.48レベル、およびリトレースメント61.8%の水準137.93レベルのトライ&ブレイクが次の焦点として浮上しよう。
なお後者のテクニカルポイントは、先週22日の相場で大陰線が示現した時に上値を止めた経緯がある。

一方、FOMCが米ドル売りイベントとなる場合は、21日線がレジスタンスラインに転換するだろう。これが確認される場合は、以下のサポートポイントの攻防に注目したい。

・135.00の維持

FOMCの結果を受けドル円(USDJPY)の下落幅が拡大する場合は、将来のリセッション(景気後退)とそれに伴う大幅利上げの可能性の後退が米債市場で意識されている可能性ある。

このケースでのドル円の焦点は、135円台(135.00)の維持である。135.00レベルをトライするシグナルとして、まずは短期サポートライン(6月23日の安値134.35レベルが基点)の攻防に注目したい。今日現在、136.10レベルで推移しているこのラインの下方ブレイクは、136.00のトライ&ブレイクの可能性を高めるだろう。

ドル円の下落幅が拡大し136円をも下方ブレイクする場合は、135円ミドルの攻防を想定したい。7月22日に下落幅が拡大した時は、135.57レベルで相場が反転した。
また、すぐ下の135.44レベルは、直近高安の半値戻しの水準にあたる。

FOMC後の相場でドル円が上のチャートポイントをすべて下抜ける展開となれば、135.00トライを想定したい。

ドル円のチャート

ドル円のチャート TradingView 日足(今年6月以降)

ポンドドルの短期展望とチャートポイント

・1.2088と1.2165の攻防

ユーロドル(EURUSD)は21日線(MA /今日現在1.9930レベル)がレジスタンスラインとなっているが、ポンドドル(GBPUSD)はその21日線の突破に成功し、反発基調を維持している。

また、反発相場の過程で短期レジスタンスライン(6月8日の高値1.2597レベルが基点)の突破に成功すると同時に、短期サポートラインを形成している。
MACDは未だゼロライン以下での推移が続いているが、ゴールデンクロスが示現した後に上昇基調を維持している。
そして、昨日の下落局面で短期サポートラインの維持に成功したことも考えるならば、ポンドドルの地合いは強い。

今回のFOMCが米ドル売りのイベントとなる場合、ポンドドルはレジスタンスポイントとして意識されている直近高安の半値戻し1.2088レベルを突破し、1.21台の攻防へシフトする展開を予想する。

ポンドドルが1.21台の攻防へシフトする場合、最初に注目したいチャートポイントは、リトレースメント61.8%の水準1.2165レベルである。この水準前後は、サポートからレジスタンスへ転換した経緯がある。再びレジスタンスとして意識される場合は、ポンドドルの反落を警戒したい。

・短期サポートラインと1.19の維持

一方、FOMCが米ドル買いイベントとなる場合は、ポンドドル(GBPUSD)の下値トライを予想する。

このケースでの最初の注目ポイントは、短期サポートラインの攻防である。今日現在このラインは21日線とクロスしている。この状況からも短期サポートラインはテクニカルの面で意識されやすい状況にある。

ポンドドルが短期サポートラインを完全に下方ブレイクする場合は、1.1900トライのシグナルと想定したい。今月21日の相場では、長い下ヒゲが示現し1.19がサポートポイントとして意識された経緯がある。

ポンドドルのチャート

ポンドドルのチャート TradingView 日足(今年6月以降)

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