コンテンツにスキップする

外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

クアルコム(QCOM)、10-12月期の売上高ガイダンスは市場予想を上回った、5G向け出荷は2020年に本格化

ナスダック | 半導体素子 | 業績フォロー
BLOOMBERG QCOM:US| REUTERS QCOM.OQ

Source: Bloomberg
  • 11/6発表の2019/9期4Q(7-9月)は、売上高が前年同期比16.7%増の48.14億USD、純利益が同5.06億USDと前年同期の▲5.13億USDから黒字転換。調整後EPSは0.78USDと市場予想の0.70USDを上回った。
  • 2020/9期1Q(10-12月)会社計画は、売上高が前年同期比9%減から7%増の44-52億USD、EPSが0.51-0.61USD、調整後EPSが0.80-0.90USD。売上高見通しは市場予想の47.80億USDを中央値で上回った。
  • 同社は2020年の世界スマホ出荷台数が17.5-18.5億台になるとの見通しを示した。CEOによると同社チップを搭載した5Gモデルは230種ローンチ済みまたは開発中。2020年に5G向け出荷が本格化する見込み。

What is the news?

11/6発表の2019/9期4Q(7-9月)は、売上高が前年同期比16.7%増の48.14億USD、営業利益が7.01億、純利益が同5.06億USDとそれぞれ前年同期の▲6.79億USD、▲5.13億USDから黒字転換。アップル(AAPLとの知的財産の対価を巡る法廷紛争が和解したことで、ライセンス収入が回復。前年同期に計上したNXP Semiconductorsの買収断念に伴う解約手数料の反動も出た。QSI(戦略的イニシアティブ投資)や株式報酬費用、買収関連費用、その他特別項目を除く非GAAP基準の調整後ベースでは、売上高が同17.3%減の48.04億USD、営業利益が同9.4%減の11.37億USD、純利益が同24.8%減の9.47億USD。調整後EPSは0.78USDと3Q発表時に公表した会社計画の0.65-0.75USDの上限を上回って着地。市場予想は0.70USDであった。

セグメント別の業績は以下の通り。①QCT(半導体製品の販売)は、売上高が同22.2%減の36.11億USD、税引前利益が同37.3%減の4.99億USD。②QTL(技術ライセンス供与)は、同4.0%増の11.58億USD、税引前利益が同10.9%減の7.92億USD。③QSIは、売上高が同50.0%減の1,000万USD、税引前利益が700万USDと前年同期の▲2,000万USDから黒字転換。

How do we view this

2020/9期1Q(10-12月)会社計画は、売上高が前年同期比9%減から7%増の44-52億USD、MSMチップセット出荷台数が同11-22%減の1.45-1.65億台、ライセンス収入が同28-47%増の13-15億USD、EPSが0.51-0.61USD、調整後EPSが0.80-0.90USD。売上高見通しは市場予想の47.80億USDを中央値で上回った。同社は世界の3G・4G・5Gデバイスの出荷台数について、2019年は前年から中央値で3%の減少にあたる17-18億台となった後、翌年には再び回復すると予想。2020年の出荷台数が17.5-18.5億台になるとの見通しを示した。そのうち5G対応端末は1.75-2.25億台に達する見込み。モレンコフCEOは、同社のRF front-end solutionsを搭載した5Gモデルが230種ローンチ済みまたは開発中であり、前四半期の150種から増えていると述べた。5G向けの出荷は2020年から本格化するもよう。

配当予想(USD) 2.56 (予想はBloomberg)
終値(USD) 91.84 2019/11/11

会社概要
1985年設立。集積回路製品の販売のおよび知的財産の技術ライセンス供与を行う。モバイルデバイスやその他のワイヤレス製品やこれらに使用される基礎技術の開発および商業化のグローバルリーダーで、3G(第3世代)および4G(第4世代)通信技術のパイオニアであり、5G (第5世代)でも主導的な役割を果たしている。同社が開発した主な技術には、3Gおよび4G通信の基盤技術であり、5G通信の基礎技術として機能するCDMA(符号分割多元接続)およびOFDMA(直交周波数分割多元接続)等がある。後者は、TDMA(時分割多元接続)とともに主要 なデジタル通信技術であるLTE(Long Term Evolution)を含む。同社の技術・製品は、自動車、IoT、ネットワーキング、コンピューティング、AI(人工知能)など、モバイル以外の分野でも使用されている。

 半導体製品の製造事業であるQCT(Qualcomm CDMA Technologies)および技術ライセンシング事業であるQTL(Qualcomm Technology Licensing)、 戦略的イニシアチ ブ投資事業であるQSI(Qualcomm Strategic Initiatives)の3つの報告セグメントの下、事業を管理。また、サイバーセキュリティソリューション(以前のQualcomm Government Technologies:QGOV)、モバイルヘルス、スモールセル、その他の通信技術およびサービスイニシアチブなど、報告セグメントに含まれない事業もある。

企業データ(2019/11/12)
ベータ値 0.96
時価総額(百万USD)104,867
企業価値=EV(百万USD)108,540
3ヵ月平均売買代金(百万USD)607.2

主要株主(2019/11) (%)
1.VANGUARD GROUP 8.75
2.ブラックロック7.66
3.FMR 5.20


【レポートにおける免責・注意事項】
本レポートの発行元:フィリップ証券株式会社〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町4番2号
TEL:03-3666-2101 URL: http://www.phillip.co.jp/
本レポートの作成者:フィリップ証券 リサーチ部
公益社団法人 日本証券アナリスト協会検定会員 国際公認投資アナリスト 笹木和弘
公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員補 増渕透吾
当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。フィリップ証券は、レポートを提 供している証券会社との契約に基づき対価を得ております。当資料に記載されている内容は投資判断の参考として筆者の 見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものではありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身 の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害につ いても責任を負いません。当資料の一切の権利はフィリップ証券株式会社に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じま す。
<日本証券業協会自主規制規則「アナリスト・レポートの取扱い等に関する規則平14.1.25」に基づく告知事項> 本レポートの作成者であるアナリストと対象会社との間に重大な利益相反関係はありません。

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IG証券の株式CFD

  • 世界12,000銘柄以上の株式トレードをCFDで提供
  • 日本、アメリカ、ヨーロッパを含む世界の株式を1株からリーズナブルにお取引
  • 世界の有名企業の株が取引可能

リアルタイムレート

  • FX
  • 株式CFD
  • 株価指数CFD

※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。

モーニングメール

ストラテジストによる「本日の予想レンジとトレンド」を毎朝※無料でお届け中! ※メール送信は基本的に月~金の平日を予定しておりますが、ストラテジストの都合により予告なく送信を行わない日がございますので、予めご了承ください

弊社の個人情報保護方針・アクセスポリシーにご同意の上、申し込みください。

こちらのコンテンツもお勧めです

IG証券はお取引に際してお客様がご負担になるコストについて明確な情報を提供しています。

FX/バイナリーオプション/CFDのリーディングカンパニー。IG証券について詳しくはこちら

その日の重要な経済イベントが一目でわかるカレンダー。「予想値」、「前回値」、「発表結果」データの提供に加え、国名や影響度によるイベントのスクリーニング機能も搭載。