ソフトバンクグループ、1.41兆円へ損失が拡大し株価急落
ソフトバンクグループの株価は、投資損により上半期の損失が1.41兆円に拡大したとの発表を受け、急落した。この記事で取り上げる銘柄は、時価総額に基づいて選ばれています。
10日の日本株は前場に苦戦したものの後場で回復し、ほぼ横ばいで大引けとなった。決算シーズンが続く中、ハイテク大手のソフトバンクグループ(9984)が巨額の損失を発表したことが市場を後退させた。ホンダ(7267)とソニーグループ(6758)の株価も、決算が想定を下回ったため下落した。
米国では10日、テック株とグロース株が株高を後押しし、ナスダック総合指数は1日の上昇率としては5月26日以来最大の上昇を見せた。ナスダックは前日の値下がりを跳ね返し、2.05%高で取引を終えた。10年物国債利回りは4.63%で横ばいとなり、株価を下支えした。投資家の目は11月第3週に発表される消費者物価指数(CPI)に向いており、株式市場にさらなる好材料となることを期待している。
13日の米ドル/円相場は151円前後で取引された。
決算シーズンが続く中、日本株は明暗が分かれる
10日の日経平均株価は、前場で苦戦したものの後場で勢いを取り戻し、0.24%安の32,568円で取引を終えた。ホンダとソニーの決算は、投資家の高期待に応えるものではなかったため、発表後に株価が下落した。ホンダは純利益の通期予想を42.8%増の9300億円と上方修正したにもかかわらず、株価は4.1%安の1,586円をつけた。
ソニーは予想を下回る営業利益を発表し、株価が2%安の12,970円となった。営業利益縮小の要因には、投資利益の減少により、金融サービス事業が前年同期比42%の減収となったことがあげられる。
海運関連銘柄は11月第2週に売越し水準を超えたとみられた後に反発し、川崎汽船(9107)は3.2%上昇した。
ソフトバンクグループは上半期赤字拡大を受け急落
ハイテク大手ソフトバンクグループの株価は10日、上半期の損失が前年同期の1291億円から1.41兆円に拡大したとの決算発表を受け、8.17%下落した。この損失は、スタートアップ企業などに投資する同社の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」事業で巨額赤字を計上したことによる。
中間連結決算での売上高は昨年比1.4%増の3.23兆円となった。しかし、同社は投資したスタートアップ企業の株価下落による投資損失として9636億円を計上した。このうち、5833億円はソフトバンク・ビジョン・ファンドによるもので、ポートフォリオに含まれるWeWorkの破産に起因した2344億円の損失も算入されている。
半導体設計を手がけるソフトバンク傘下の英アーム・ホールディングス(ARM)は9月14日、ナスダック・グローバルセレクト・マーケットに上場した。ソフトバンクグループにとっては51.2億ドルの上場益となったが、親子会社の関係は維持されるため計上されなかった。
しかし、同社はいまだに収益を積極的に再投資しており、ソフトバンク・ビジョン・ファンドによる買収に13.3億ドル、グループや子会社への戦略投資に2826億ドルを割り当てている。同社の新規投資は、自社の人工知能(AI)戦略を推進するものに集中している。
13日の日経平均株価は0.05%高の32,585円で取引を終えた。ソフトバンクグループは0.48%安の5,762円、ソニーグループは2.43%安の12,655円をつけた。
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