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今週の注目ポイント / ドル円とユーロドルの焦点

サマリー:『今週は相場を動かす材料が目白押し。米国イベントでは6月CPI、パウエルFRB議長の議会証言そして米企業決算の内容に注目。ドル円とユーロドルの焦点は?』。詳細はマーケットレポートをご覧ください。

Source: Bloomberg Source: Bloomberg

今週の注目ポイント

今週は多くの注目イベントが予定されている。

米金利の動向を左右するイベントとして注目したいのが、米指標データである。特に13日の6月米消費者物価指数(CPI)発表後の米金利の反応に注目したい。

先週は、来年の景気回復の鈍化を見越すような長期金利(以下米金利)の低下が見られた。しかし、景気自体は回復基調を維持している。この点を考えるならば、米金利の1.3%台という水準は低いと筆者は考えている。

6月のCPIが予想以上の内容となれば、米金利の反発を予想する。だが、米債市場で「インフレの加速は一時的」との思惑が広がっている状況を考えるならば、米金利の反発は限定的となる可能性がある。まずは1.5%の水準の攻防に注目したい。また、15日以降に発表される重要指標データの内容も米金利の動向を左右する要因として注目したい。

良好な指標データで米金利が反発する場合、外為市場では米ドル買いの展開を予想する。逆にさえない内容が続く場合、米金利の上昇が抑制されよう。このケースでは、米株の動向もチェックする必要がある。さえない指標データで米金利が低下しても米株が崩れる場合は、リスク回避の米ドル買い圧力の高まりが予想される。

期待インフレ率と米長期金利のチャート

期待インフレ率と米長期金利のチャート

その米株のトレンドを左右する要因として今週注目したいのが、パウエルFRB議長の下院金融委員会での証言(14-15日、半期に一度の議会証言)である。

注目は、将来の景気見通しと金融政策に関する発言である。6月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(6月15-16日分)では、複数のメンバーが「想定されているよりも早い段階で資産買い入れ縮小に着手する条件が満たされる」との認識を示していることが明らかになった。今回の議会証言でパウエル議長が将来の景気回復に自信を示し、テーパリングについて前向きな発言が聞かれる場合(市場がそのように受け止める発言がある場合)は、最高値圏にある米株で調整売りの圧力が高まる展開を警戒したい。

米株が下落する場合、リスク性の高い通貨の売り圧力が米ドル相場をサポートする展開を予想する。だが、リスク回避の局面で円買いの圧力が再び高まりやすい状況になっていることを考えるならば、株安の局面では、米ドル買い以上に円買いの圧力が高まることが予想される。

なお、米株で調整の反落圧力が高まる場合、その圧力の相殺要因として注目したいのが四半期決算である。今週13日の大手金融機関の決算を皮切りに、決算シーズンが始まる。また、中国の指標データも米株の動向を左右する要因となり得る。


ドル円の焦点

今月9日の外為市場は、主要通貨で米ドル売り優勢となったがドル円(USDJPY)は反発した。米金利の上昇に連動しての反発を考えるならば、今週のドル円も米金利の動向に左右される展開が予想される。

上で述べたとおり、今週の米金利は指標データにらみの展開になることが予想される。よって、ドル円は米指標データの発表後に上下に動くことが予想される。

ドル円が上値を目指す場合、21日EMA(110.40レベル)のトライおよび突破に注目したい。米株が最高値圏を維持する状況で米金利が反発する場合、21日線の上方ブレイクおよび111.00トライを予想する。

111円台へ再上昇する場合は、その水準を維持できるかどうか?この点に注目したい。これを達成する場合、さらなる上値トライのシグナルと想定したい。

一方、下値の焦点は、先週の下落を止めたフィボナッチ・リトレースメント50.0%の水準109.55レベルの維持となろう。米金利の低下と米株の反落が同時に発生する局面では、この水準のトライを想定しておきたい。

このテクニカルポイントをも下方ブレイクする場合は、61.8%の水準109.06を視野に下落幅の拡大を警戒したい。

ドル円のチャート

ドル円のチャート

ユーロドルの焦点

今週のユーロドル(EURUSD)の焦点は、戻り高値の水準を見極めることにあろう。

テクニカル面では、今日現在1.1917レベルで推移している21日(EMA)をトライするかどうか?まずはこの点に注目したい。

現在のところ、レジスタンスのラインとして意識されていた10日線(1.1866レベル)の突破には成功している。今月の6日に相場の上昇を抑制したフィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準1.1895を上方ブレイクする場合、21日線トライのシグナルとして意識したい。

21日線をも上方ブレイクする場合は、フィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準1.1966レベルのトライが次の焦点となろう。このテクニカルレベルは、6月下旬の戻り基調の時に上値を抑制した経緯がある。38.2%の水準をも突破する場合は、50日線(1.1987レベル)のトライとなるか?この点に注目したい。

一方、今週の下値の焦点は、下落トレンドをひとまず止めた1.1780レベルの維持となろう。この水準のブレイクは、1.1700トライのシグナルとして警戒したい。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート

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