コンテンツにスキップする

外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

今週の焦点 米ドル相場は引き続き経済指標にらみの展開に / ドル円とユーロドルのチャートポイント

今週の米ドル相場は、引き続き経済指標をにらんだ展開が予想される。今週は5月のISM指数と雇用統計がある。これら指標発表後の動きに注目したい。ドル円とユーロドルのチャートポイントは?詳細はマーケットレポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

今週の焦点 米ドル相場は引き続き経済指標にらみの展開に


【サマリー】


・2つの米ドル安要因について
・米ドル相場反転の鍵は良好な経済指標
・今週は5月のISM製造業/非製造業景気指数と雇用統計の内容に注目
・ドル円 今週の焦点とチャートポイント
・ユーロドル 今週の焦点とチャートポイント

米ドル安 2つの要因

米ドル相場のパフォーマンスを確認すると、5月は米ドル安優勢で推移していることがわかる。この要因は2つあると筆者は考えている。

米ドル相場 5月のパフォーマンス

米ドル相場 5月のパフォーマンス


ひとつは、米債市場で利回りの上昇圧力が抑制されていることにある。特に注目されるのが長期金利(10年債利回り)の動向だが、インフレリスクと米連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締めスタンスが意識されやすい状況にあるにも関わらず、5月に入ると長期金利が低下基調へ転じている状況は、景気の先行きリスクの方を強く意識した動きと言える。

もう一つの理由は、国際商品市場の動向である。市場全体の大まかなトレンドを示すCRB指数の動きを確認すると、現在は4月の高値水準を突破し320ポイント台まで上昇している。特にエネルギー価格は対ロシア制裁の強化とそれに伴う供給懸念で高止まりの状態となっている。小麦価格も同様の展開となっている。米金利が低下基調へ転じているタイミングでの資源価格の高止まりは、資源と関わりの深い通貨を中心に米ドル安の圧力を高めていると考えられる。

米長期金利とCRB指数のチャート

米長期金利とCRB指数のチャート


・米ドル相場反転の鍵は経済指標

また5月23日以降、米国株の反発が続いている。S&P500指数(SPX)は先週27日、2月24日の高値4,114レベルを大陽線で突破。市場参加者に底打ち感を期待させる動きを見せている。米金利が低下する中、今週も米国株が反発基調を維持すれば、“リスク選好の米ドル売り“の要因となり得る。

では、米ドル相場が再び上昇トレンドへ回帰する鍵は何だろうか?それは、やはり米金利の反発である。この点は、米長期金利の低下に伴う実質金利の上昇抑制とドルインデックスの下落が示唆している。
米債市場では現在、「景気の先行き」がテーマとなっている。よって、景気の先行きリスクを後退させる客観的なデータ、経済指標が米金利反発の鍵を握るだろう。今週は、5月のISM指数(製造業 / 非製造業)と同月の雇用統計がある。これら重要経済指標が景気の先行きリスクを後退させるならば、米金利には反発の圧力が高まることが予想される。

米実質金利とドルインデックスのチャート

米実質金利とドルインデックスのチャート

ドル円とユーロドル 今週の焦点とチャートポイント

・ドル円の焦点とチャートポイント

今週のドル円(USDJPY)は、引き続き米金利にらみの展開が続こう。昨年9月からのドル円と米金利との相関関係を確認すると、5年債利回りと10年債利回りとの相関係数が0.51~0.52と高い。一方、2年債利回りのそれは0.39となっている。引き続き5年債と10年債の金利がドル円のトレンドに影響を与えるだろう。

さえない経済指標などで米金利が低下基調を維持する場合、ドル円は先週24日の下落を止めた126.30レベル(半値戻し)の維持が焦点となろう。今日現在、126.70レベルには50日移動平均線(SMA)が推移している。50日線の下方ブレイクは126.30トライのシグナルと想定しておきたい。
た、さえない米経済指標は、株式の反発に冷や水を浴びせる可能性もある。米国市場がリスク回避相場(株安/金利低下)の展開となれば、ドル円の126円割れとフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準125.11レベルを視野に下落幅が拡大する展開を想定しておきたい。

一方、米金利の反発局面でのドル円は、128.00トライ&ブレイクが焦点となろう。先週26日の反発を止めた127.60レベルの突破は128.00トライのシグナルとなり得る。
尚、通貨オプション市場のリスクリバーサル(1週間)の動きを確認すると、ドル・プットの動きが一服している。今週の米経済指標が総じて景気の先行きリスクを後退させる内容となれば、今週のドル円は底堅く推移する展開が予想される。

ドル円のチャート

ドル円のチャート


・ユーロドルの焦点とチャートポイント

ユーロドル(EURUSD)は現在、テクニカルの面で分岐点に差し掛かっている。その分岐点とは、1.0760レベルの攻防である。先週27日は、高値1.0764レベルまで上昇する局面が見られた。しかし、ローソク足のかたちは十字線となった。戻り高値付近での十字線の示現は、1.0760レベル以上からのユーロ買い/米ドル売りに対する投資家の気迷い心理を示唆している。また、50日移動平均線(SMA)が3月31日に続きレジスタンスラインとして相場の上昇を止めたことも、市場参加者の心理に影響を与えている可能性がある。

上で述べたとおり、今週の米ドル相場(と米債市場)は経済指標後に動く可能性がある。ユーロドルが1.0760レベル(50日線)で大きく反落する場合、または完全に上方ブレイクする場合は、米経済指標後になる可能性を想定しておきたい。
ユーロドルが1.0760レベルで反落する場合は、先週25日の安値1.0641レベルのトライ&ブレイクが焦点となろう。この水準をあっけなく下抜ける場合は、1.06トライを想定しておきたい。

一方、ユーロドルが1.0760レベル(50日線)を完全に上方ブレイクする場合、次の焦点は1.08トライとなろう。この水準は、フィボナッチ・リトレースメント76.4%レベル(1.0797)にあたる。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IG証券のFXトレード

  • 英国No.1 FXプロバイダー*
  • 約100種類の通貨ペアをご用意

* 英国内でのCFDまたはレバレッジ・デリバティブ取引(英国でのみ提供)での取引実績において、FX各社をメイン口座、セカンダリー口座として使用している顧客の割合でIGがトップ(Investment Trends UKレバレッジ取引レポート 2022年6月)

リアルタイムレート

  • FX
  • 株式CFD
  • 株価指数CFD

※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。

モーニングメール

ストラテジストによる「本日の予想レンジとトレンド」を毎朝※無料でお届け中! ※メール送信は基本的に月~金の平日を予定しておりますが、ストラテジストの都合により予告なく送信を行わない日がございますので、予めご了承ください

弊社の個人情報保護方針・アクセスポリシーにご同意の上、申し込みください。

こちらのコンテンツもお勧めです

IG証券はお取引に際してお客様がご負担になるコストについて明確な情報を提供しています。

FX/バイナリーオプション/CFDのリーディングカンパニー。IG証券について詳しくはこちら

その日の重要な経済イベントが一目でわかるカレンダー。「予想値」、「前回値」、「発表結果」データの提供に加え、国名や影響度によるイベントのスクリーニング機能も搭載。