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今週のドル円とユーロ円の展望について

今週の外為市場(米ドル相場)の焦点は、個人消費とインフレに関連した米国の経済指標で動く展開が予想される。ドル円とユーロ円の展望は?注目のテクニカルポイントは?詳細はIG為替レポートをご参照ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

今週のドル円とユーロ円の展望について


【サマリー】
・今週の注目材料は米国の個人消費とインフレに関連した経済指標の内容
・調整の反発相場にあるドル円は短期レジスタンスラインや21日線の攻防が焦点に
・ユーロドルが1.09を突破する場合はユーロ円の続伸を想定、しかし戻り売りを警戒


米経済指標にらみの展開が続く

米個人消費の動向
今週の米ドル相場は、米国の経済指標にらみの展開が続こう。特に注目されるのが、26日の10-12月期の実質国内総生産(GDP)速報値と、27日の12月個人消費支出価格指数(PCEデフレーター)となろう。

前者の経済指標では、個人消費の動向に注目したい。今年は景気リスクが米国経済のメインテーマとなるからだ。

米国GDPの約7割を占める個人消費の動向は、景気の先行きを左右する要因である。今月18日の12月小売売上高は、高インフレの影響を受け1.1%減(前月比)となった。

今週のGDP個人消費でも落ち込みが確認される場合は米国経済の先行きリスクが意識され、金利に低下の圧力が強まることが予想される。米金利の低下は米ドル売りの要因となろう。

一方、個人消費の底堅さが確認される場合は、景気リスクの懸念が後退することで米国株の上昇要因になり得る。強い経済指標と株高は米金利の反発要因となろう。よって後者のケースでは、米ドル買い(ショートカバー)の展開を想定しておきたい。

四半期のアメリカ実質GDPと個人消費の動向

四半期のアメリカ実質GDPと個人消費の動向 データとチャート:米商務省、Bloomberg / 四半期(2020年~)

インフレの動向
27日の12月個人消費支出(PCE)デフレーターも米ドル相場の変動要因になり得る。連邦準備制度理事会(FRB)が最も重視しているインフレ指標がPCEデフレーターである。

賃金や消費者物価指数(CPI)など物価に関連した他の経済指標では、米国内のインフレがピークアウトしていることを示す内容が続いている。

PCEデフレーターでも同じ状況が確認される場合、金融引き締めの長期化に対する市場参加者の思惑が後退しよう。このケースでは、米国株の上昇と米(長期)金利の低下が予想される。「株高/米金利の低下」の局面では、外為市場で最も米ドル売りの圧力が高まりやすい。

逆にPCEデフレーターで「インフレがなかなか低下しない」リスクが意識される場合は、米株安と米金利の反発が同時に発生することが予想される。このケースでは、外為市場で米ドル買い(ショートカバー)の圧力が最も高まりやすい。

アメリカ個人消費支出(PCE)デフレーターの動向

アメリカ個人消費支出(PCE)デフレーターの動向 データとチャート:米商務省、Bloomberg / 月次(2020年~)

ドル円とユーロ円の見通し

ドル円(USDJPY)
今週のドル円(USDJPY)は、反発相場を意識しながらも下で述べるテクニカルポイントでの戻り売りを警戒したい。

現在のドル円は円高の一服を受け127円台でサポートされている。通貨オプション市場のリスクリバーサル(1ヶ月)では、ドルプットのトレンドが後退している(下のチャートを参照)。MACDではドル円反転の可能性を示すシグナルが点灯している(しかし地合いは弱い)。今のドル円は、調整の反発相場を意識する局面にある。

今週もドル円が反発基調を維持する場合は、22年の最高値151.95レベルを起点とした短期レジスタンスラインの攻防が目先の焦点となろう。このラインと並行して21日線(MA/130.95レベル)が推移している。この移動平均線は、先週18日の上昇を止めた経緯がある。米ドル安のトレンドが続いている状況も考えるならば、ドル円が短期レジスタンスラインの突破に成功しても21日線で反落する展開を警戒しておきたい。

一方、ドル円が21日線を完全に突破する場合は、132円台を視野に反発相場が進行する可能性が出てくる。

上で述べた米国の経済指標で米ドル安の圧力が高まる場合は、ドル円の128円ブレイクを意識しておきたい。このケースでは、先週16日の安値127.22レベルのトライが焦点となろう。

ドル円のチャート

ドル円のチャート チャート:TradingView / 日足(22年10月~)

ユーロ円(EURJPY)
ドル円と同じくユーロ円(EURJPY)も短期レジスタンスライン視野に反発基調にある。

通貨オプション市場のリスクリバーサル(1ヶ月)では、ユーロプットのトレンドが後退している。欧州中央銀行(ECB)のインフレ抑制重視のスタンス(持続的な利上げスタンス)も考えるならば、ユーロドル(EURUSD)はレジスタンスとして意識されている1.09のトライおよび突破の可能性がある。

円高圧力が後退しているタイミングでユーロドルが1.09を突破する場合、ユーロ円は短期レジスタンスラインを突破することが予想される。このケースでは、50日線(MA/142.38レベル)やレジスタンスの142.90レベルを視野にユーロ円の反発を想定しておきたい。

だが、ドル円は下落トレンドへ転じている。今は反発の状況にあるが、米金利の低下トレンドを考えるならばドル円は米ドル安により下落の圧力が高まりやすい状況にある。ドル円の動きに影響され、ユーロ円はジリジリと上値の水準が切り下がっている。ゆえにユーロ円の反発局面では、戻り売りを警戒しておきたい。

ユーロ円が反落する場合、目先は21日線(MA/140.44レベル)と140円の攻防が焦点となろう。あっさりと140円を下方ブレイクする場合は、今月に入り相場をサポートしている138.00レベルを視野に下落幅の拡大を想定しておきたい。

ユーロ円のチャート

ユーロ円のチャート チャート:TradingView / 日足(22年12月~)


リスクリバーサルのチャート

リスクリバーサルのチャート チャート:Bloomberg / 日足(22年12月~)/ リスクリバーサル:1ヶ月

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