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今週の焦点は米英の経済指標 / ドル円とポンド円のチャートポイント

今週の外為市場は米英の経済指標が材料視される可能性がある。米国の経済指標では4月CPIに注目。英国の経済指標では1-3月期GDP速報値に注目が集まろう。ドル円とポンド円のチャートポイントは?詳細はマーケットレポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

今週の焦点は米英の経済指標


【サマリー】
・米CPI後の金利の反応に注目

・ポンド相場は12日の経済指標で大きく動く可能性あり
・ドル円のチャートポイント
・ポンド円のチャートポイント


米国のインフレ率

今週の外為市場は、米英の経済指標が材料視される展開を想定しておきたい。11日に4月の米消費者物価指数(CPI)が発表される。3月の下旬以降、原油先物価格の上昇が抑制されていることもあり、前年同月比で8.5%から8.1%へ低下する見通しとなっている(コアは6.5%から6.0%へ低下する見通し)。
インフレ率に関する焦点はピークアウトではなく、ピークアウトした後に米連邦準備制度理事会(FRB)が掲げる2%の物価目標に向かって順調に低下するかどうか?この点にある。
今回のCPIが予想以下となっても米金利が上昇で反応する場合は、高インフレの状態が続くことを米債市場の参加者が意識しているシグナルとなり得る。このケースでは、外為市場で米ドル買い優勢の展開が予想される。
また、米国の株式市場では金利上昇のリスク(金融引き締めリスク)が意識されることで、下落する展開が予想される。米金利の上昇と株安が同時に発生する場合は、対欧州通貨や資源国通貨で米ドル買いの圧力が高まる展開を想定しておきたい。

米消費者物価指数のチャート

米消費者物価指数のチャート


なお、CFTC(米国商品先物取引委員会)のデータで投機筋の動向を確認すると、再び米ドル買いを仕掛ける動きが見られる(5/3時点)。
投機筋のポジション推移(米ドル)

投機筋のポジション推移(米ドル)


・英国の経済指標(GDP速報値)

外為市場では英ポンドの売りが加速している。この主因は、英国経済の先行き不透明感にある。
英中銀(BoE)は今月5日の会合で4会合連続の利上げを決定し、政策金利を1%へ引き上げた。インフレ見通しについては今年の第4四半期に10%を超えるとし、インフレのピークは他の先進国より遅くなるとの予想を示した。
一方、経済の成長率見通しについては、23年に0.25%のマイナス成長に陥るとし、プラス1.25%から下方修正した。また、24年の成長率についてもプラス1.0%からプラス0.25%へ下方修正した。

現在の外為市場では、BoEの利上げスタンスよりも成長鈍化の方が強く意識され、ポンド売りを仕掛ける動きが見れる。
このタイミングで12日の各経済指標が総じて予想以下となれば、ポンド売りの圧力がさらに高まることが予想される。
特に注目されるのが1-3月期のGDP速報値である。前期比で1.0%、前年同月比で9.0%の予想となっている。結果が予想以下となれば、ポンド売りを警戒したい。
逆に経済指標が総じて予想以上ならば、ポンドのショートカバー(買戻し)の展開を想定しておきたい。


ドル円とポンドドル 今週のチャートポイント

・ドル円のチャートポイント

ドル円(USDJPY)のリスクリバーサル(1週間)の動きを確認すると、ドル・コールとなっている。130円台で底固めのムードが出ていることも考えるならば、上値トライの局面では131円台への上昇、および131.24(4/28高値)のトライ&ブレイクが焦点となろう。
後者の水準(131.24レベル)を完全に突破する場合は、132円台を視野に上昇幅の拡大を想定しておきたい。また、131.00もしくは131.24がブレイク後にサポートポイントへ転換するかどうか?この点も確認したい。

上で述べた4月の米CPIが予想以下となる場合は、米金利に低下の圧力がかかる可能性がある。しかしこの展開となっても、FRBの金融引き締めスタンスが維持される限り、米金利の低下幅は限定的と予想する。よって、ドル円の下落幅も限定的と予想する。
ドル円が下落する局面での焦点は10日線(EMA)の維持である。この移動平均線を下方ブレイクする場合は、129円の攻防が焦点として浮上しよう。129.09レベルは直近高安の半値戻しの水準にあたる。
また、フィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準128.58レベルは5月4日の下落を止めた経緯がある。ドル円が129円を一気に下方ブレイクする場合は、61.8%戻しのトライを想定しておきたい。

ドル円のチャート

ドル円のチャート

・ポンド円のチャートポイント

クロス円では、ポンド円(GBPJPY)に注目したい。今週のポンド円は、上で述べた12日の英経済指標(特にGDP速報値)の内容で上下に大きく動く可能性がある。
ポンドドル(GBPUSD)が下落している影響を受け、ポンド円も上値の重い状況が続いている。ポンドドルの予想変動率(1週間)が上昇し、かつリスクリバーサル(1週間)がポンド・プットへ傾いている状況も考えるならば、12日の経済指標が総じて予想以下となる場合は、ポンドドルの下落とポンド円の下値トライを予想する。このケースでは、159.60(4/27安値)のトライ&ブレイクが焦点となろう。
ポンド円が159.60レベルを完全に下方ブレイクする場合は、89日線(EMA)を視野に下落幅の拡大を警戒したい。この移動平均線の攻防は、159円台維持の攻防でもある。なお159.00レベルは、3月下旬に2度相場をサポートした経緯がある。

ポンド円が159円台を完全に下方ブレイクする場合、次の焦点は157.50レベルのトライとなろう。すぐ上の水準157.63レベルは、3月安値と4月高値のフィボナッチ・リトレースメント61.8%にあたる。
一方、ポンド円が上値トライとなる場合は、4月高安の半値戻し164.00レベルのトライ&ブレイクに注目したい。この水準の突破に成功する場合は、フィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準165.04レベルを視野に上昇幅の拡大が予想される。

ポンド円のチャート

ポンド円のチャート

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