引き続き指標データとその反応に注目 / ドル円とユーロドルのチャートポイント
サマリー:「米金利は指標データにらみ。米ドル相場は米金利にらみ。ドル円とユーロドルの焦点は?注目のチャートポイントは?」詳細はマーケットレポートをご覧ください。
指標データにらみの米金利 米金利にらみのドル相場
昨日発表された8月小売売上と9月フィラデルフィア連銀製造業景気指数は、前月および市場予想を上回る内容となった。強い指標データを確認した後、米債市場では長期金利が1.35%まで上昇した。
今の米金利は、指標データに反応する地合いとなっている。今日は9月ミシガン大学消費者態度指数(速報値)が発表される。市場予想は72.0。連日で指標データが予想以上となれば、米金利は反発基調を維持することが予想される。
利回りの上昇は、米ドル相場のサポート要因として意識しておきたい。事実、昨日は米ドル高優勢の展開となった。
一方、前回のような「ミシガンショック(70.3)」となれば、米金利には再び低下の圧力が高まることが予想される。このケースでは米ドル売りを想定しておきたい。
だが、さえない指標データで米株が下落する場合は、オセアニア通貨や新興国通貨で米ドルが買われる展開を意識しておきたい。
米長期金利のチャート
ドル円のチャートポイント
昨日のドル円(USDJPY)は、東京時間で円高優勢、海外時間で米ドル高優勢の展開となった。強い米指標データを確認した後、米金利の上昇に追随しドル円の上昇幅が拡大した。昨日のレポートで指摘した2つの移動平均線(EMA)が、サポートラインからレジスタンスラインへ転換することはなかった。
上で述べたとおり、今日の米金利も指標データ(9月ミシガン大学消費者態度指数速報値)が発表された後に動く可能性がある。
強い内容で利回りの反発基調が続く場合、ドル円は110円台への上昇、および今月13-14日にレジスタンスのポイントとして意識された110.15レベルのトライに注目したい。
さえない指標データで米金利が低下する場合は、フィボナッチ・リトレースメント(昨日の高安)の各水準での攻防に注目したい。半値戻しの水準109.46レベルは、レジスタンスとして意識された局面がある。また、この水準を突破した後、大陽線が示現している。109.46レベルがサポートポイントへ転換するかどうか?この点を確認したい。
この水準(109.46レベル)をも下方ブレイクする場合は、15日から相場をサポートする局面が見られる109.20およびサポートポイント109.10レベルの攻防を想定しておきたい。
ドル円のチャート
ユーロドルのチャートポイント
昨日のユーロドル(EURUSD)は50日EMA(今日現在1.1822レベル)の突破に失敗し、大陰線が示現。安値1.1749レベルまで下落した。
50日線すら突破できず、かつ短期レジスタンスラインが形成されつつある状況は、ユーロドルの地合いの弱さを示唆している。今晩の9月ミシガン大学消費者態度指数(速報値)が市場予想を上回る場合は、昨日の安値1.1749(フィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準1.1756レベル)をブレイクし、1.1700を視野に下落幅が拡大する展開を想定しておきたい。
1.1750レベルを完全にブレイクする場合、次の下値の焦点はフィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準1.1720である。先月24-25日にかけて、1.1725前後で相場がサポートされた経緯がある。1.1720台の下方ブレイクは、1.1700トライのシグナルと想定しておきたい。
一方、今日の上値の焦点は1.18台への再上昇である。この水準がサポートからレジスタンスへ転換する場合、地合いの弱さを市場参加者に印象付けよう。短期レジスタンスラインは1.1813レベルで推移している。
ユーロドルのチャート
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