テンバガー(10倍株)とは?テンバガー銘柄の特徴と実例を紹介
テンバガーとは、短期間に株価が10倍に値上がりした銘柄のことを指します。この記事ではテンバガー銘柄の特徴や、実際に株価が10倍になった企業の実例を紹介します。
テンバガーとは
テンバガーとは、株価が購入時の価格から10倍にまで跳ね上がった株のことをいいます。10倍までいかなくとも、900%の増加がみられた場合にはテンバガー(10 bagger)とみなされています。
テンバガーという言葉は、伝説の投資家とも言われている米国のピーター・リンチ氏が、ベストセラーになった著作『One Up on Wall Street』の中で使用したのが始まりです。野球用語でバガーは塁打を意味し、一試合で10塁打(テンバガー)を記録するほどの勢いで株価が急騰し、10倍まで跳ね上がる銘柄というイメージです。
テンバガー銘柄の特徴
一般に、どのような特徴の銘柄がテンバガーになりやすいとされているのでしょうか。テンバガー銘柄の条件や特徴を説明します。
時価総額が小さい
テンバガーとなりそうな銘柄を探すには、まず時価総額が小さい銘柄をチェックしてみましょう。会社の発行済み株式総数と現在の株価をかけることで、時価総額を計算することができます。時価総額の大きな大企業に比べて、時価総額の小さい中小企業の株価は大きく成長する予知があります。中小企業は東証一部よりも東証二部、マザーズに多く上場しているので、これらのマーケットの中から時価総額の比較的小さな銘柄を見てみましょう。
低位株である
低位株とは、一般的に株価が1000円~500円以下の株をさすことが多いようです。低位株は、その企業の業績そのものが低下していることに起因する場合もありますが、業界全体として株価水準が低いという場合もあります。不動産、繊維など、成熟産業とよばれる業界では株価が低くなる傾向があります。
株価の低い銘柄は、新製品のヒットや社会情勢の変化による需要増などでひとたび注目が集まると、株価が急激に上昇する可能性があります。もともと株価が低いため、このように投資家の買いが集中すると、株価が高い起票に比べて上昇率が大きくなります。これが10倍になるとテンバガーであるとみなされます。
時代の流れに乗っている
変化のスピードが速い現代においては特に、ちょっとした違いで大きなヒットが生まれる場合があります。過去にテンバガーとなった銘柄を見てみると、時代のトレンドに見事に乗った、または自ら作り出すことに成功した企業の銘柄が大きく飛躍していることがわかります。
そのため、次のテンバガー銘柄を見つけるためには、上昇余地のある低位株を見つけるだけではなく、私たちの社会が次にどうなっていくのか時代の機運を読み取り、予測する力が必要だといえます。インターネットの普及、スマートフォンの普及など、過去にあった社会の変化を参考にしながら、次の時代がどうなるのかについて情報収集を行い、切り口を見つけてみましょう。現在では、AIなどデータサイエンス分野や、自動運転技術などの分野でイノベーションが活発に起こっており、また新型コロナウイルスによる世界的なパンデミックにより製薬分野や、人々の働き方の変化に関連する市場でもさまざまな動きが起こっています。
過去にテンバガーとなった銘柄は?
アップル株は、2007年に1株17ドルであった株価が2019年には170ドル以上に上昇。アルファベット(グーグル)株も、2005年には1株120ドルであったのが2018年には1200ドル以上に上昇しました。今やGAFAと呼ばれ世界を席巻するIT関連企業がいかに急成長したかが分かります。
国内では、バイオベンチャーであるテラ <2191>が、2020年5月に新型コロナウイルス相場におけるテンバガー銘柄第一号となったことが記憶に新しいのではないでしょうか。同年4月に遺伝子や細胞などを使った先端医療支援を手掛けるセネジェニックス・ジャパンと新型コロナウイルスの治療法開発に関する共同契約を結んだことを発表すると、株価が急騰しました。
テンバガー銘柄に投資する際の注意点
低位株とボロ株を見分ける
テンバガー銘柄を選定するときには、まずはその銘柄が低位株なのか、低位株よりもさらに株価の水準の低いボロ株なのかをチェックしましょう。低位株もボロ株も急騰する可能性はありますが、ボロ株はさらに業績が悪化すれば下落する可能性もあり、さらに上場廃止や倒産により株の価値がなくなってしまうこともあることに注意しましょう。低位株、ボロ株についてさらに詳しくはこちらをご覧ください。
いつまでも保有しすぎない
株式投資においては、なるべく安く買って、なるべく高く売ることで利益を狙います(現物株の場合)。しかし、テンバガーのように急騰した銘柄は、下落するのも早いといえます。「まだまだ上昇するはず!」と清算をためらってしまう気持ちも分かりますが、あまりにも保有時間が長いとチャンスを失ってしまうこともあります。リスクをきちんと認識したうえで、ほかの株取引と同様、事前に取引戦略・プランを立てておきましょう。
人間の投資・トレードにおける心理を分析したこちらのページもご覧ください。
下落局面入りを注視する
テンバガー銘柄の株価が移動平均線を下回ると、下落相場に入る可能性があります。テクニカル分析も適切に利用し、株価が移動平均線を下回った場合は売り注文を入れる一つの判断基準にするのもよいでしょう。
テンバガー(10倍株)のまとめ
テンバガーは、ほぼ毎年誕生しているといわれています。株価が10倍以上に上がることを指しますが、銘柄によっては10倍以上に大きく上昇するものもあります。価格が急騰すると、その分急落する可能性も高くなってきます。せっかくの利益を無駄にしないためにも、急落して損をしないためにも、欲を出しすぎずに利益確定を行うのがよいでしょう。
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