豪中銀の利下げ、2月から5月への先送りをJPモルガンが予想
・10~12月期CPI、予想上回る上昇
・ウエストパック銀も4月への先送り見込む
JPモルガンは29日、2月と予想していたオーストラリア準備銀行(RBA、中銀)による次回の政策金利の引き下げの時期を5月に先送りにした。この日発表となった2019年10~12月期の消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回り、金融市場が織り込む2月の利下げ確率が低下した。
JPモルガンは従来、中銀が次回2月4日の理事会でオフィシャルキャッシュレートを0.25%引き下げ、0.5%とすると予想していた。
オーストラリア連邦統計局が日本時間午前9時半に発表した10~12月期CPIは前期比で0.7%上昇した。市場予想は0.6%上昇だった。
前年比では1.8%上昇。市場は1.7%上昇を予想していた。
ただ、中銀が金融政策決定の際に重視するコアインフレ率は前年比1.6%で、4年連続で中銀目標である2~3%を下回った。
利下げ確率低下
OIS(翌日物金利スワップ)によると、CPIの発表後、金融市場が織り込む2月の0.25%利下げの確率は12%となった。
CPIの発表前はこの確率は約20%だった。また、19年12月の失業率の発表前は60%を超えていた。
統計局が23日発表した12月の失業率は5.1%と、市場予想の5.2%を下回り、9カ月ぶりの水準に改善した。
中銀は19年を通じてそれぞれ0.25%の利下げを3度実施した。現行のオフィシャルキャッシュレートは過去最低の0.75%。
豪銀大手のウエストパック銀行は24日、それまで2月と4月としていた中銀の今後の利下げ予想を4月と8月に後ろ倒しにしている。同行は政策金利は最終的に0.25%まで引き下げられると予想する。
豪ドル・円相場
豪ドルの対円相場は、豪CPI発表後に2月の利下げ見通しが後退するなかで豪ドルが買われ、正午過ぎに一時、2営業日ぶりに74円台を回復。ただ、この水準を維持するほどの勢いはなく、夕方には再びCPI発表前の73円台後半に沈んだ。
中国・武漢で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大で中国経済への打撃を懸念する見方が広がるなか、豪ドルは前日に大きく売られ、一時73.30円を割り込み約3カ月ぶりの安値を付けた。
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