英ポンドの動向に注目 / ポンドドルとポンド円の焦点
今日のポイント:『今週は英ポンド相場に注目。ポンドドルとポンド円の焦点は?』詳細はマーケットレポートをご覧ください。
英ポンドの動向に注目
米長期金利(米金利)は1.5%台へと低下している。この動きを受け、米実質金利(10年)はマイナス幅を拡大し、現在-0.77%まで低下している。
今の米金利の状況は、米ドル売りの圧力を高める要因である。事実、実質金利のマイナス幅拡大に連動し、米ドル相場の方向性を示すドルインデックスは91ポイント台へ低下している。今週も米ドル相場は、金利にらみの展開が続こう。
米実質金利と米ドル相場の関係
現在の米ドル安の恩恵を受ける通貨として、今週は英ポンドの動向に注目したい。対米ドル(GBPUSD)でのトレンドを確認すると、50日MAを下回る状況にあるが、昨年5月の安値1.2073レベルを起点としたサポートラインを維持し続けている。
ポンドドルのチャート:2020年以降
さらに直近のポンドドルの動向を確認すると、1.3670レベルで2度サポートされ連日陽線が示現している。
また、市場の短期的な予測を反映するリスクリバーサル(1週間)は上昇基調にあり、対ユーロ(EURGBP)では0.87レベルで反転ムード(ユーロ安/ポンド高のムード)が出ている。これらの動向はポンド相場の強さを示している。
今週は20日の3月失業率をはじめ、多くの英指標データが発表される。英国内でワクチンの接種が進んでいる状況を受け指標データが経済の回復を示せば、ポンドドルは50日MA(今日現在1.3864レベル)を突破する展開を予想する。
これに成功する場合は、今月の5日と6日に上値を抑制した1.3915-20レベルの突破が次の焦点となろう。この水準をも上方ブレイクする場合は、3月に相場の上昇を抑制した1.40トライとなるか?この点に注目したい。
一方、米金利の反発もしくはさえない英指標データが確認される場合は、上で述べた1.3670レベルの維持が焦点となろう。
ポンドドルのチャート:年初来
ポンド円の焦点
一方、ポンド円(GBPJPY)は、50日MA(今日現在149.74レベル)でサポートされ反転ムードにある。これはポンドドルの反発の影響が大きい。
だが、151円乗せに失敗し続けている状況を考えるならば、今週もドル円が下落トレンドにある影響で、ポンド円の上値が抑制される可能性を意識したい。
逆にドル円が反発すれば、ポンド円は151円台の攻防へシフトする可能性があるということになる。
米金利が低下基調にある今、ドル円が反発する要因は円安である。そして目下のところ、円安の要因は2つある。
ひとつは米株高である。今週も四半期決算が米株の焦点になるが、経済対策の効果により主要企業は好決算となる可能性が高い。現在の株高トレンドの強さも考えるならば、調整の反落を挟みながら米株は上昇基調を維持すると予想する。
2つ目は、国内でコロナワクチンの供給が遅れていることによる円安である。
これら2つの要因により円安の圧力が米ドル安の圧力を上回る局面では、ポンド円の151円トライを予想する。尚、モメンタムは低下基調を維持しているが、過去に相場が反転したレベルまで低下している。また、21日MAは今日現在、150.89レベルで推移している。
下値の焦点は50日MAの維持となろう。このMAを下方ブレイクする場合は、先月24日の安値148.51を次の下値ターゲットと想定したい。
ポンド円のチャート
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
IG証券のFXトレード
- 英国No.1 FXプロバイダー*
- 約100種類の通貨ペアをご用意
* 英国内でのCFDまたはレバレッジ・デリバティブ取引(英国でのみ提供)での取引実績において、FX各社をメイン口座、セカンダリー口座として使用している顧客の割合でIGがトップ(Investment Trends UKレバレッジ取引レポート 2022年6月)
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。