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ジャクソンホール会議の注目ポイント / ドル円とユーロドルの焦点そしてチャートポイントについて

今週の注目材料はジャクソンホール会議でのパウエル発言。米金利が反発基調にある中で株式投資家が抱く23年の利下げ期待をくじく言動があれば、米ドル高が加速する可能性あり。ドル円とユーロドルの焦点は?上下のチャートポイントは?詳細はマーケットレポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

ジャクソンホール会議の注目ポイント


【サマリー】
・株式投資家の利下げ期待をくじくFEDスピーカーの言動
・ジャクソンホール会議の注目ポイント
・ドル円の焦点とチャートポイント
・ユーロドルの焦点とチャートポイント



・FEDスピーカーの言動と米金利の動向

8月に入り米国の債券市場では、利回りの反発基調が続いている。金融政策の方向性を反映して動く2年債利回りは3%台の水準を維持し、今年6月中旬につけた3.4%をうかがう状況が続いている。一方、インフレなど経済の先行きを織り込んで動く10年債利回り(長期金利)は、節目の3.0%を視野に反発基調を維持している。

米金利のチャート

米金利のチャート 米金利のチャート


ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は今月10日、7月の消費者物価指数が低下しても「勝利宣言には程遠い」と発言した。

セントルイス連銀のブラード総裁は18日、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.75ポイントの利上げに傾いていることを示唆した。

そしてリッチモンド連銀のバーキン総裁は19日、経済情勢次第としながらも高インフレを抑制する考えを改めて示した。

これらの言動は米金利のサポート要因となった一方で、株式投資家が抱く来年の利下げ期待をくじく要因ともなった。



・ジャクソンホール会議(25~27日)

今週25~27日にかけてワイオミング州で経済シンポジウム、ジャクソンホール会議が開催される。各市場参加者の関心は26日に予定されているパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長のスピーチに集中するだろう。

パウエルFRB内では9月FOMCでの利上げ幅について様々な見解が交錯していると思われるが、この点(利上げの幅)についてパウエル議長は「経済指標次第」という従来のスタンスを示すことで、上手くかわしてくると思われる。

しかし、インフレリスクの根強さと金融引き締めの必要性を指摘すれば、それは株式投資家の利下げ期待をいさめる言動になり得る。米金利が反発基調にある中、パウエル発言で米国株が再び不安定化すれば、外為市場では米ドル買いの圧力がさらに高まることが予想される。

なお、米国株のトレンドを示すS&P500指数(SPX)は期待先行で進行した上昇相場(=インフレリスクの後退と23年の利下げを期待した相場)が、200日線(MA)でひとまず止められる展開となっている。

S&P500指数のチャート

S&P500指数のチャート TradingView 日足(年初来)

ドル円のチャートポイント

・リトレースメント76.4%の攻防と139円のトライ

米金利の上昇に連動しドル円(USDJPY)も反発の地合いにある。

MACDの動きを確認すると、ゴールデンクロスが示現すると同時に、ゼロラインをブレイクし地合いの強さを示すシグナルが点灯している。

137円台へ反発している状況も考えるならば、7月高値139.39レベルと8月安値130.39レベルのリトレースメント76.4%の水準137.26レベルのトライ&ブレイクが焦点として浮上してきた。先週19日の上昇局面では、見事にこのテクニカルポイントが意識された。よって、今週もドル円が上昇基調を維持する場合は、76.4%の攻防が焦点となろう。

米金利の上昇基調が続く場合、ドル円は76.4%の水準を突破するだろう。このケースでは、139円の再トライが次の焦点として浮上しよう。139円前半は、7月に強固なレジスタンスゾーンとして意識された経緯がある。再び同じ展開となれば、ダブルトップ形成の可能性と反落の展開を警戒したい。

一方、現時点での今年最高値139.39(7月14日)の突破に成功する場合は、節目の140円トライの展開を想定しておきたい。



・21日MAの維持

一方、ドル円(USDJPY)の反落局面では、21日線(MA)がレジスタンスからサポートへ転換するかどうか?この点を確認したい。この移動平均線は今日現在、134.56レベルで推移している。

ドル円のチャート

ドル円のチャート TradingView 日足(今年5月以降)

ユーロドルのチャートポイント

・再びのパリティ割れ

「米金利の上昇→米ドル買い」により、ユーロドル(EURUSD)は再びパリティの水準(1.0)を視野に下落幅が拡大している。

8月の下落の過程では、5月高値1.0787レベルと7月安値0.9952レベルの半値戻し1.0370レベルがサポートからレジスタンスへ転換したことが確認された。そして21日線(MA)がレジスタンスラインとして意識された。

これらテクニカルの動きを考えるならば、目先のユーロドルの焦点は再びのパリティ割れとなろう。

・0.9952レベルのトライ&ブレイク

今週も米金利の上昇基調が続く場合は、ユーロドルのパリティ割れを想定しておきたい。

このケースでの焦点は2つある。ひとつは、現時点での今年最高値0.9952レベルのトライ&ブレイクである。もうひとつの焦点は、パリティの水準(1.0)がレジスタンスポイントへ転換するかどうか?である。後者の展開が確認される場合は、新たなレンジの攻防へシフトするシグナルとして警戒したい。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート TradingView 日足(今年5月以降)

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