鳥貴族が好業績で上昇 銀行株も急伸
鳥貴族の株価は8月の好業績により上昇した。また、長期金利が9年ぶりの高水準に達したことを受け、銀行株が上昇した。(この記事で取り上げる銘柄は、時価総額に基づいて選ばれています)
エターナルホスピタリティグループ(3193)は8日、8月の売り上げが前年同月比48.4%上昇したとの発表を受け、4日目の続伸となった。また、日本銀行がマイナス金利政策を打ち切るかもしれないとの期待感から国債の利回りが上昇したことを受け、11日の銀行株は急伸した。
米国では、8日の株式市場は多少持ち直したものの、週を通じてはマイナスとなった。経済指標が市場予想よりも好調であったため、米連邦準備制度理事会(FRB)が来年には利下げするとの期待感が薄れた。
アップル(AAPL)の株価は、中国が政府職員のiPhoneの使用を禁じるとの報道によって6日と7日に急落したものの、その後安定感を取り戻した。
11日の米ドル/円相場は146円前後で取引された。
鳥貴族は好業績で上昇
焼き鳥レストランを運営する鳥貴族の歴史は、1985年に東大阪に1号店をオープンしたことから始まった。今日では東京証券取引所プライム市場に上場しており、パートタイム従業員を含めると9,900人を雇用している。同社のグループにはTORIKI BURGER、やきとり大吉などもある。
同社は7日、8月分の月次レポートを発表し、既存店の売上高は前年同月比で48.4%の増加となった。客数は46.2%増加した上、客単価も1.5%上昇した。
同社の7月分の月次レポートも同じような好業績であったため、投資家たちは7月が年度末となる2023年期の決算に向けて期待感を膨らませている。同社の株価は月次レポート発表後の8日に52週高を更新した後、終値では2.08%上昇し、4日連続の上昇となった。
国債利回りの上昇により、銀行株が急伸
9日の読売新聞の取材で、日銀の植田和男総裁は物価や賃金が上昇すれば、マイナス金利政策の打ち切りも選択肢に入ると発言した。植田総裁はタイミングについて明確にしなかったものの、「十分だと思える情報やデータが年末までにそろう可能性もゼロではない」とした。
このインタビューを受け、新規発行10年国債利回りが上昇し、2014年1月以来で最も高い0.7%まで到達した。
日本の銀行にとって、長期金利が上昇することはローンのマージンが増大し、事業が拡大することに繋がる。そのため国債利回りの上昇は銀行株にとって好材料となり、三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)は、それぞれ4.29%と5.34%上昇した。また、りそなホールディングス(8308)は6.54%、千葉銀行(8331)は5.92%上昇した。
また、インド・ニューデリーで開催されていたG20サミットに出席した岸田首相は10日、内閣改造を発表した上で、「必要な予算にしっかりと裏打ちされた、思い切った内容の経済対策を実行したい」と示した。「物価高から国民生活を守り、賃上げと投資の拡大の流れをより力強いものにする」とも発言した。
11日の日経平均株価は、0.43%安の32,467円で取引を終えた。同日の鳥貴族の株価は0.78%下落し、3,165円で大引けとなった。
(過去の値動きは将来の値動きを示すものではありません)
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