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今日の注目材料は英国のインフレ指標 / ポンドドルの見通しについて

米ドル安が一服し外為市場は新たなトレンドの発生を待つ状況にある。今日は英国の6月消費者物価指数(CPI)が発表される。英国のコアインフレ率は日米欧と比べて高水準にあり、6月CPIの内容でポンド相場は上下に大きく振れる展開が予想される。ポンドドルの注目ポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

※ドル円の分析レポートについてはこちらをご覧ください


サマリー

・米長期金利は低下基調を維持、外為市場では米ドル安を意識する状況が続く
・今日の注目材料は英国の6月消費者物価指数(CPI)
・現在のポンドドルは英米中銀スタンスの差が意識されやすい状況にある
・ポンドドルの見通しと上下のチャートポイントについて


米ドル安を意識する状況が続く

18日の外為市場で米ドル相場は売り買いが交錯する展開となった。米ドル相場のトレンド示すドルインデックス(DXY)の動向を確認すると、米ドル安がひとまず一服していることが分かる。しかし、戻りは限定的で節目の100ポイント以下での推移が続いている。

米債市場では、長期ゾーンを中心に利回りの低下基調が続いている。米ドル相場のトレンドに影響を与える10年債利回り(長期金利)は、3.8%の水準を下回る状況にある。

現在の米ドル相場は、新たなトレンドが発生することを待つ状況にある。しかし米金利の上昇が抑制されている状況を考えるならば、外為市場では米ドル安を意識する状況が続くと予想する。

米長期金利とドルインデックスのチャート

米長期金利とドルインデックスのチャート ブルームバーグのデータをもとに作成 / 日足:23年4月以降

今日の注目材料は英国の6月消費者物価指数

外為市場は引き続き、経済指標にらみの展開が予想される。

本日の日本時間15時に英国の6月消費者物価指数(CPI)が発表される。英国のコアインフレ率(前年同月比)は7.1%と、日米欧と比較して高水準を維持している。しかも主要国のコアインフレ率が低下基調にある一方、英国のそれは上昇基調にある(下チャートの赤ラインを参照)。6月の市場予想は前年同月比で7.1%と、5月から横ばいの見通しとなっている。

英国のインフレ圧力の根強さを受け外為市場の参加者は、英中銀(BOE)が利上げ政策を維持せざるを得ない状況に陥っていることを意識している。同時に、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げサイクルが近く終了することを織り込む状況にある。

ゆえに、6月CPI(特にコア指数)で英国内のインフレ圧力の根強さがあらためて確認される場合は英米中銀の金融政策スタンスの差が意識され、ポンドドル(GBP/USD)は上昇することが予想される。

逆に、コア指数も含めて6月CPIが総じて予想以下となれば、短期間で節目の1.30レベルまで到達したポンドドルには調整の売り圧力が高まることが予想される。

主要国のコアインフレ率

主要国のコアインフレ率 ブルームバーグのデータをもとに作成/ コアインフレ率:消費者物価コア指数 / 月次:2015年以降

ポンドドルの見通しとチャートポイント

上昇局面での焦点

英国の6月消費者物価指数(CPI)がポンド買いの要因となる場合は、ポンドドル(GBP/USD)の上値トライを想定したい。

このケースでは1.31台への再上昇と、21年12月に相場をサポートした1.3160-70ゾーンのトライとなるかどうか?この点に注目したい。22年の4月上旬に上のゾーンは、レジスタンスとして意識された経緯がある。

ポンドドルが上のゾーンを完全に突破する場合は、明日以降、フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準1.3322レベルを視野に上昇幅が拡大する展開を意識したい。

このテクニカルポイントをも完全に上方ブレイクする場合は、1.35を視野にポンドドルの上昇幅がさらに拡大することが予想される。

ポンドドルのチャート:週足

ポンドドルのチャート:週足 IGチャート:2021年以降


反落局面での焦点は

一方、英国の6月消費者物価指数(CPI)でインフレ圧力の後退が確認される場合は、ポンドドル(GBP/USD)の反落を想定しておきたい。

このケースでは、フィボナッチ・リトレースメント(現時点での7月高安)の各水準での攻防に注目したい。

昨日は、23.6%の水準1.3029レベルがサポートポイントとして意識された。そして本日東京時間のポンドドルは、このテクニカルポイントをトライする状況にある。ゆえに、6月CPIがポンド売りの要因となる場合は、23.6%水準の下方ブレイクと節目の1.30トライを想定しておきたい。

ポンドドルが1.30レベルをも難なく下方ブレイクする場合は、38.2%の水準1.2958レベルのトライを想定しておきたい。

ポンドドルが、1.29ミドルの水準をも完全に下方ブレイクする場合は、1.29台の維持が焦点として浮上しよう。このレベルは半値戻しの水準にあたる。

ポンドドルは、変動幅が拡大しやすい通貨ペアである。ゆえに、6月CPIがポンド売りの要因となる場合は、1.29台の下方ブレイクも想定しておきたい。

実際にポンドドルが1.28台の攻防へシフトする場合は、1.28ミドルの維持が焦点として浮上しよう。1.2844レベルは61.8%の水準にあたる。この水準を上方ブレイクした後、ポンドドルの上昇トレンドに弾みが付き、一気に1.31台へ上昇した経緯がある。

ポンドドルのチャート:4時間足

ポンドドルのチャート:4時間足 IGチャート:6月下旬以降

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